監督: 島耕二
原作: 島耕二
脚色: 島耕二 松下東雄
出演
夏川大二郎 (夫)
相馬千恵子 (妻)
浦辺粂子 (産婆)
ふしぎな映画だった。
日本版青い鳥だろうか?
炭焼きで暮らしを立てていた男は、息子が生まれた機会に大きな稼ぎのできる遠洋漁業に魅力を感じていた。
まだ見ぬ世界へのあこがれも手伝って、彼は山を降りていった。
妻と息子にたった一つ精巧な箱細工を残して。
しかし男が乗った漁船は嵐で沈没してしまう。
何年もたって少年に成長した息子は箱細工に父への手紙を託して、山の小川から流す。
途中、何度も人に拾われる危機があったが、箱が開けられなかったので、何ヶ月もかかって海に流れ着いた。
ある日、無人島でただ一人助かりロビンソン・クルーソーのような生活をしていた男は、同じ会社の船に発見され、久しぶりに丘に戻ってくる。
そして、箱細工も会社の人に拾われ、どうやって開けるんだとみんなが悩んでいるところに、男は出くわす。
☆
上流では箱の回りの環境が、四季に応じて美しく変化していた。
中流に入るにしたがい、途中でせき止められたり、開けられそうになるが、苦難の末、大海にまで箱はたどり着く。
このあたりが見所だと思う。
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