久々の懐メロネタだ。
今年の「夏の紅白」とも言える恒例の懐メロ番組「思い出のメロディー」が8月27日19時30分から22時まで、録画放送された。
司会は朝ドラで視聴率25%を叩き出している「とと姉ちゃん」主演の高畑充希と名コメディアンの萩本欽一、そして局アナの高山哲哉。
たくさんの歌手が昭和の懐かしい歌声を聞かせてくれた。
今年のテーマは視聴率週100%男欽ちゃんコーナー、戦後の女性史、GSブームなどだ。
セットリストは、次の通り。()内はオリジナル歌手。
『上を向いて歩こう』全員(坂本九)
『三百六十五歩のマーチ』水前寺清子
『お富さん』三山ひろし(春日八郎)
『別れても好きな人』ロス・インディオスと丘みどり(シルヴィア)
『新聞少年』山田太郎
『まつのき小唄』二宮ゆき子
『つぐない』水森かおり(テレサ・テン)
『恋の季節』今陽子
『今日でお別れ』菅原洋一
ここから欽ちゃんの人気番組で売れた曲のコーナー。
『ハイスクールララバイ』イモ欽トリオ’16(山口良一、西山浩司、山内惠介)
長江健次はまだ干されている。
『北酒場』細川たかし
『もしも明日が…。』わらべ(倉沢淳美、高橋真美)高部知子は除名されたまま。
高部知子は和田アキ子の番組に出ていたが、欽ちゃんの除名処分は解けていない。
ここから「とと姉ちゃん」にちなんで、昭和30年代の女性史を振り返って。
『東京ドドンパ娘』渡辺マリ(10年ぶりのテレビ出演)
『この世の花』市川由紀乃(島倉千代子)
『学生時代』ペギー葉山
『ここに幸あり』大津美子
ここからはまたいつもの懐メロ・コーナーに戻って。
『さらば恋人』堺正章
『北の漁場』北島三郎、細川たかし、氷川きよし、山内惠介、三山ひろし
『オホーツクの唄』倍賞千恵子(森繁久弥「知床旅情」)北海道から夫の伴奏で録画
今年亡くなった永六輔さんを悼んで。
『見上げてごらん夜の星を』氷川きよし(坂本九)
わかりやすい言葉で心に響く歌詞をたくさん作られた方でした。
ニュースをはさみ、後半はGSスペシャルバンドから。
『あの時君は若かった』堺正章、井上順
『ブルー・シャトウ』ジャッキー吉川、三原綱木
『スワンの涙』真木ひでと
『シーサイド・バウンド』加橋かつみ
『バン・バン・バン』堺正章、井上順、加橋かつみ、三原綱木、真木ひでと
三度再び戦後の懐メロコーナーに戻る。
『想い出のワルツ』雪村いづみ(デビュー曲)
「スター誕生2016」かつての名オーディション番組にちなんで。
『イルカにのった少年』城みちる
『ジュリーがライバル』石野真子
『ひと夏の経験』山口百恵(紅白初出場時のVTR)
昭和40年以降の比較的新しい懐メロコーナー。
『六本木ララバイ』内藤やす子(脳出血の後遺症を乗り越えて復活)
『空に星があるように』荒木一郎
『Monkey Magic』『銀河鉄道999』ゴダイゴ
『夫婦春秋』島津亜矢(村田英雄)
『愛燦々』天童よしみ(美空ひばり)
『風雪ながれ旅』北島三郎
そして全員で合唱。
『涙をこえて』全員(ヤング101)
残念ながら昭和20年代の曲はわずかしか無かった。
昭和30年代でもオリジナル歌手が亡くなったケースもあり、若手歌手が代わりに歌っていた。
しかしGSスペシャルバンドはエンターテイナーだ。バックダンサーのイエイエガールズに丘みどりも混じって観衆を楽しませた。
ミッキー吉野はGSスペシャルバンド以外にGODIEGOのキーボードも担当していたが、こちらはゴスペル合唱団をバックに付け、非常に盛り上がった。
また昨年の紅白歌合戦14年ぶり二回目出場以来、島津亜矢の躍進は目を見張るものがある。
村田英雄の昭和42年のヒット曲「夫婦春秋」を見事に歌いきった。
☆
ということで厳正なる審査の結果(笑)、MVPはエンターテイナーに徹したGSスペシャルバンド。
最優秀歌唱賞は男歌を見事に歌いきった島津亜矢。
カムバック賞は内藤やす子と最後まで争ったが、渡辺マリに輝いた。
しかし戦前の歌を聴かなくなり、昭和20年代の歌も殆ど聴かなくなり、このペースで行くと、もう十年経ったら昭和30年代の曲も忘れ去られるだろうな。
そもそもそれまで自分が生きている保証はないが。