1番人気は紫苑Sを勝った軽量の関東馬ビッシュ、 2番人気は休み明けでローズSを大敗したジュエラー、ともに怪しい人気馬だ。
パドックではジュエラーはややカリカリしている。パールコードは10キロ減だが、仕上がり落ち着く。レッドアヴァンセもいい感じ。ヴィブロスは仕上がりきっているが首差しが良い。クロスコミアは甘える。ビッシュは馬体が減ってハミを取っている。7枠のカイザーバルは落ち着いている。
レースは晴れの良馬場で行われた。逃げたのはクロスコミア、先行したのは ネオベルサンティ、ウィンファビュラス、フロンテアクイーン。カイザーバルは掛かったのか外から先行勢に加わる勢い。その後ろにパールコード。中団では福永ヴィヴロスがいい気配。後方にはジュエラーがいてさらに後方に戸崎のビッシュが待機策。前半は59.9だが馬場状態からスローペースである。ヴィブロスが仕掛けて外を上がっていく。直線を向いてカイザーバルが外から先頭に躍り出る。残り100で中を割ってパールコードが差すが、その外からヴィブロスが差したところがゴールだった。ジュエラーは内から伸びたが4着まで。ビッシュはヴィブロスの背後から来ていたが、直線で力尽きた。
誰が勝ってもおかしくなかったが、中団待機していたヴィブロスの仕掛けどころが良かった。勝ち時計は1:58.6、勝ち馬の上がりは33.4。
2、3着は内、外の好位勢が占めた。
ジュエラーは2枠だったのに思ったほど弾けなかった。マイラーなのだろう。
ビッシュは長距離輸送が裏目に出た。
終わってみれば3、4番人気で決まった無風秋華賞だった。
秋華賞 2016 ヴィブロス