喜劇映画。 しゃっくりに悩む倦怠期の妻を引き留める夫のラブ・コメディ。
エミール・デナジャックとヴィクトリアン・サルドゥ原作のフランス戯曲をウォルター・ライシュ、ドナルド・オグデン・スチュワートが脚色してエルンスト・ルビッチが監督した。
主演はマール・オベロンとメルヴィン・ダグラス。
共演はバージェス・メレディス、イブ・アーデン。
雑感
喜劇映画だが、戦時中のため国内未公開映画である。
面白さについても、ありきたりで今ひとつの出来だった。
タイトルも、「極楽特急」に引っ掛けたのか。しかし、鉄道すら出てこない。
私は、正妻マール・オベロンと愛人イブ・アーデンなら、イブ・アーデンと一緒になりたい。
キャスト
ジル・ベイカー:マール・オベロン (「嵐が丘」キャサリン役)
ラリー:メルヴィン・ダグラス (「ニノチカ」グレタ・ガルボの相手役)
アレクサンダー・セバスチャン:バージェス・メレディス (「ロッキー」のコーチ・ミッキー役)
ジョーンズ弁護士:ハリー・ダヴェンポート
秘書サリー:イブ・アーデン
スタッフ
監督 エルンスト・ルビッチ
脚本 ウォルター・ライシュ、ドナルド・オグデン・スチュワート
原作 エミール・デナジャック、ヴィクトリアン・サルドゥ
製作 エルンスト・ルビッチ
音楽 ウェルナー・R・ハイマン
撮影 ジョージ・バーンズ
ストーリー
舞台はニューヨーク。ラリーは保険会社重役だ。ジルはラリーの元で有閑マダムとして暮らしていた。
ジルのしゃっくりが止まらなくなった。カウンセラーは、しゃっくりの原因はジルとラリーと夫婦関係だという。
ジルが訪れた精神科でピアニスト・セバスチャンと知り合った。二人の仲はなかなかお似合いである。
ラリーは衝撃を受けて、友人のジョーンズ弁護士とともにジルの気持ちを取り戻す算段を考える・・・。
先ず、ラリーはジョーンズを代理人として一旦友好的に離婚する。ジルはセバスチャンと婚約するが、ラリーがジョーンズの秘書サリーと会ってジルに強い嫉妬心を抱かせる。ジルは、ラリーの自宅にやって来るが、ラリーは隣の部屋にサリーが来ている芝居をする。
ところが、そこへサリーが訪れて、ラリーの嘘がばれる。しかし、ジルの愛嬢は変わらない。ジルは、ラリーと復縁して、しゃっくりは収まる。