海女の戦慄 1957 新東宝
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新東宝が日活アクションを意識して作った映画(だと思う)。
さらに「喜びも悲しみも幾歳月」と同じ1957年に作った海上保安庁が活躍する映画(「喜びと~」の主役の灯台守も海上保安庁の役人である。)だが、こうまで違うものか。
ヨシとチエの姉妹は海辺の町で海女をしている。
ある日、チエが雑誌社に美人海女として選ばれて東京に招待される。
しかし何日経っても帰ってこない。
浜には怪しい四人組の男たちが出没し、それを追うようにしてマドロス姿であるが時代劇から出てきたような色白男が現れる。
四人組は沈んだ日本海軍の宝物を探し、色白男は海上保安庁の調査官だった。
昭和30年代に入っても、新東宝はこういう映画を作っていたのか。
女優は個性派揃いなのだが、少しスタッフが弱くなると編集も撮影も美術もショボクなってしまう。
男優でも一番様になっているのが、子役の太田博之だった。
最初のシーンの前田通子の手ブラがなかったら、この映画は歴史に名前を残さなかっただろう。
それにしても若杉英二は時代劇向きの顔だ。
明智小五郎もやっていたが、化粧が濃すぎる。
監督 志村敏夫
脚本 内田弘三 坂倉英一
原案 志賀弘
企画 小野沢寛
撮影 岡戸嘉外
美術 朝生治男
音楽 レイモンド服部
主題歌 前田通子「海女の慕情」
出演
前田通子 (宮川ヨシ)
三ツ矢歌子 (チエ)
太田博之 (健一)
若杉英二 (波野俊介)
小倉繁 (いかり亭主人)
松本朝夫 (良一)
万里昌子