監督・山崎貴が百田尚樹の戦争小説を得意の特撮技術で映画化。00年代を生きる孫の立場から、臆病者と蔑まれた航空士官の真実の姿を描く。
祖母がなくなった。葬式の席で人目もはばからず号泣する祖父。しかし彼は実の祖父ではないという。実の祖父は戦時中に特攻で沖縄の海に消えていた。司法浪人の健太郎は暇つぶしに昔の知り合いに祖父の思い出を聞いて回る。しかし祖父はどの人からも臆病者とさげすまれた。ではなぜ祖父は特攻を志願したのか?
橋爪功が証言する下りまでは良かった。先輩の斉藤とも子も元気な姿を見せてくれたから。
ただ、その後に蛇足が続く。証言者は一人多かったのではないか。たとえば山本学は必要だったか。
また特撮(VFX)もアメリカとの大きな差を見た思いだ。
明るい場面で多用すると、どうしてもCGのアラが出てしまう。
中途半端なものを作るぐらいならアメリカに全面発注して欲しいが、戦争の敵であった彼らもあまり作りたくないか。
水島努監督にアニメに作らせた方が良かったかもしれない。
日本アカデミー賞を取ったというから期待していたが、☆は5個中せいぜい3個しかあげられない。
原作:百田尚樹
監督・VFX:山崎貴(「Always 三丁目の夕日」)
脚本:山崎貴、林民夫
宮部久蔵 – 岡田准一
佐伯健太郎 – 三浦春馬
大石松乃 – 井上真央
佐伯慶子 – 吹石一恵
佐伯清子 – 風吹ジュン
大石 賢一郎 – 夏八木勲(青年期:染谷将太)
井崎 – 橋爪功(青年期:濱田岳)
永遠の0 2013 東宝