イギリスで発売され世界的にヒットしたボードゲーム「ClueDo」を元にアメリカで製作された推理映画

ゲーム自体がマルチエンディングのため、上映時に劇場ごとに異なる三つのエンディングを用意していた。

配信では短い時間で三つのエンディングを楽しめるように、改変されているようだ。

 

 

Synopsis:

 

1954年FBI長官がフーバーの頃、ゴシック風のお屋敷で、見知らぬ物同士のパーティが開かれる。ゲストはマスタード大佐、上院議員の妻であるピーコック夫人、未亡人のホワイト夫人、国連に勤めるプラム医師、国務省官僚グリーン氏、謎めいた美女ミス・スカーレットの6人。それを出迎えたのが執事ワズワースである。他にフランス人メイドのイヴェットと日系の料理人が屋敷にいた。

その夜、パーティーの後、ミスター・ボディーが現れる。彼はゲストの6人を強請っていた。しかし彼も何者かによりこのパーティーに呼ばれていた。彼はゲストの誰かが自分を殺そうとしていると考えていた。そのとき停電となり、発砲する音が聞こえる。電気が付くとミスター・ボディーが倒れていて、プラム医師は死亡を宣告する。次にイヴェットが叫び声を上げる。イヴェットは生きていたが、料理人が背中から刺されて絶命していた。

残る人々は犯人を家捜しし始めた。しかし新たに訪れた運転手、警官が次々と殺され、イヴェットが扼殺され歌う電報配達娘まで射殺されて、最初の6人とワズワースだけが残った。そこでワズワースがみなを集めて、謎解きを行う。(第1の解決案はイヴェット+ミス・スカーレット共犯説、第2の解決案はピーコック夫人犯人説)

 

実は彼が本物のミスター・ボディーだったのだ。そして偽物のミスター・ボディを殺したのはプラム医師、情報をミスター・ボディーに売った料理人を殺したのがピーコック夫人、同じく情報を売った運転手を殺したのがマスタード大佐、夫と浮気したイヴェットを殺したのがホワイト夫人、警官を殺したのがスカーレット嬢、そしてワズワースが歌う電報配達娘を殺したのは自分だと告白して懐から銃を出した。これでワズワース=ミスター・ボディーに強請の種が増えたとほくそ笑んで油断した瞬間、グリーンがワズワースを射殺する。彼こそがFBI捜査官だったのだ。

 

 

Impression:

別解のように他の解答を見せるのなら、仮説として提示するだけで良かった。第1の解答、第2の解答、第3の解答と続けられると、かえってわかりにくかった。

さらに謎解きの部分の演出が気に入らない。ワズワースが走っているだけだ。

個人的には美女が犯人である第1の解答か、不連続殺人事件である第3の解答が望ましいし、それだけを配信でじっくり解決して欲しかった。

ちなみにネットに出ていたあらすじと少し変わっていた。上映版と配信版で結末が変わったと言うことだろう。

 

 

Staff/Cast:

監督 ジョナサン・リン
脚本 ジョナサン・リン
原案 ジョン・ランディス、ジョナサン・リン
製作 デブラ・ヒル
製作総指揮 ジョン・ピーターズ、ピーター・グーバー、ジョージ・フォルシー・Jr、ジョン・ランディス
音楽 ジョン・モリス
撮影 ヴィクター・J・ケンパー
編集 デヴィッド・ブレサートン

 

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出演者
ティム・カリー:執事ワズワース
レスリー・アン・ウォーレン:ミス・スカーレット
アイリーン・ブレナン:上院議員の妻ミセス・ピーコック
マデリーン・カーン:未亡人ミセス・ホワイト
クリストファー・ロイド:国連に勤務する医師プラム教授
マーティン・マル:マスタード大佐
マイケル・マッキーン:官僚ミスター・グリーン
コリーン・キャンプ:フランス人メイド・イベット
リー・ヴィング:脅迫者ミスター・ボディ
ジェフリー・クレイマー:運転手
ビル・ヘンダーソン:警官
ジェーン・ウィードリン:歌う電報屋
ケリー・ナカハラ:料理人
ハワード・ヘスマン:伝道師

 

 

 

殺人ゲームへの招待 (Clue) 1985 パラマウント配給 —推理ボードゲーム「ClueDo」の映画化

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