(△☆)官能ミステリ映画。ニューヨークでセクシーな人妻が惨殺された事件をめぐって展開していく。

監督・脚本は「フューリー」のブライアン・デ・パルマ、撮影はラルフ・ボード
主演はマイケル・ケイン、共演はアンジー・ディッキンソン、ナンシー・アレン、キース・ゴードン

雑感

監督のブライアン・デ・パルマは、アルフレッド・ヒッチコックによる映画「サイコ」を意識して映画を作ったそうだ。
美術館内での追いかけっこは、「めまい」に対するオマージュだろう。

原題の「Dressed to kill」は、「女性の服装が男性を悩殺するような」という意味。
映画では、二人のヌードが見られる。ナンシー・アレンの方が若くて美人だが、年増のアンジー・ディキンソンはヘア解禁だ。

かなり以前、多分学生時代に見たから、すっかり忘れていた。
犯人捜しの興奮はほとんど無いが、暇つぶしには良いだろう。

キャスト

ロバート・エリオット  マイケル・ケイン
ケイト・ミラー  アンジー・ディキンソン
リズ・ブレーク  ナンシー・アレン
ピーター・ミラー  キース・ゴードン
マリーノ刑事  デニス・フランツ

スタッフ

監督・脚本 ブライアン・デ・パルマ
製作 ジョージ・リットー
製作総指揮 サミュエル・Z・アーコフ(アンクレジット)
音楽 ピノ・ドナッジオ
撮影 ラルフ・ボード

ストーリー

熟れた人妻ケイトがマンハッタンのアパートでシャワーを浴びている。ケイトは、今の夫のセックスに不満があった。彼女には電気工作の天才ピーターという息子がいた。
彼女は、精神分析医のエリオットのもとに診察に出かけ、実母に対する愚痴を聞いてもらう。それからケイトはメトロポリタン美術館に向かった。そこで彼女は、男から誘われる。男に引きずり込まれたタクシーの中で情を交わした。ところが、男の部屋にあった書類から男が性病であることを知る。慌てて部屋を出たケイトは、結婚指輪を忘れて来たことに気づき部屋に戻ろうとエレベーターの上りを押す。扉が開いた瞬間に、ブロンドの女性にナイフで滅多突きに刺され死んだ。
エレベーターを待っていた娼婦リズが遺体を発見し、鏡に映ったブロンド女性の姿も見た。リズは刑事マリノに取り調べられるが、前科があったため二日以内に証人を見つけないと犯人として捕まえると言われる・・・。

エリオットの留守電に患者からの罪の告白が入っていた。しかし、エリオットは守秘義務を守って警察には言わなかったが、患者が次に掛かっている精神科医に相談する。
一方犯人は、目撃者リズを次に殺そうとした。リズは、地下鉄で追いかけ回されているところをケイトの息子ピーターの機転に助けられた。
ピーターは、母を殺した犯人がエリオットの患者だと考えた。それでリズが診療所に忍び込み、エリオットを誘惑して入る隙にカルテを調べようとする。そこに現れたのは、ブロンドの女性だった。彼女がリズに再び刃を向けた瞬間、近くに隠れていたマリノ刑事が発砲して逮捕した。
実は犯人は、性同一性症候群であるエリオットだった。自分で自分の留守電に連絡していたのだ。

 

殺しのドレス 1980 Dressed to Kill シネマ77製作 フィルムウェイズ・ピクチャーズ配当 – ブライアン・デパルマ監督の官能ミステリー

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