司馬遼太郎原作、篠田正浩監督作品。
ストーリーは忍者(中井貴一)が仲間を殺された恨みから、豊臣秀吉の命を付け狙う。
かつて仲間だった抜け忍(上川隆也)が、立身出世のため、それを阻もうとする。
二人は死闘を繰り広げながら、自分の生き方や時代との関わりを見つめ直していく。
退屈って程ではなかったが、フジテレビ系で力を入れてCMしていたのに、ちょっと期待を裏切られた。
雑誌などでもかなり好意的に批評していたが、それほど凄い作品ではない。
とくにハリウッドアクション呆けしている連中には、面白くなかっただろう。
派手なアクションより、内面的な心の動きを重視した作品。
でもその割に、主人公の最後の選択は当然過ぎて、詰まらなかった。
これはこれで、21世紀の時代劇のあり様なのかも知れない。
なお、まったりとした映像美は、やはり篠田正浩監督と言うところである。
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