今年最後のGI競走、東京大賞典は大井競馬場、曇やや重の馬場で行われた。
 
人気馬の馬体重は前走勝っている馬ケイテイブレイブ(3番人気)とモジアナフレイバー(4番人気)が増えていた。とくにケイテイブレイブは馬体重が増え過ぎると凡走の可能性が高い。
 
パドックでもケイテイブレイブはパッとしていない。今日の馬場状態は、内枠が特に良いわけではないので、ちょっと心配だ。
 
他の馬はしっかり仕上げてきた。ゴールドドリーム(1番人気)は少し絞りすぎかも知れない。パドックは厩務員の方をずっと向いて怪しげだった。
 
レースは、1番枠のアポロテネシーが先頭に立ち、ケイティブレイブが番手を取り、その直後にゴールドドリームが8枠から先行している。その直後に本命馬をマークする形で、ロンドンタウンとロードゴラッソが好位に付ける。少し間が開いて、内にノンコノユメ(五番人気)、外にオメガパフューム(二番人気)が待機している。それから後方待機勢の先頭にモジアナフレイバーが付けた。
 
初めは武豊アポロテネシーのペースかと思ったが、御神本ケイティブレイブが引っ掛かった感じで、抑えているが行ってしまった感じだ。ルメールのゴールドドリームは三番手だから直線を向いたところで先頭を狙う。しかもペースは早くなっている。
 
三四角中間で早くもオメガパフュームが外目を上がり、モジアナフレイバーがその後を追う。四角でアポロテネシーは馬群に沈み、ゴールドドリーム、オメガパフューム、モジアナフレイバーが並び掛ける。その中でオメガパフュームが抜け出す。内からノンコノユメが泥んこになりながら、差してくると、オメガはもう一伸びする。本命のゴールドドリームは、後ろでもがいている。
 
結果

1.6(9)オメガパフューム 4歳牡馬 デムーロ 2分4秒9

2.7(10)ノンコノユメ 7歳騸馬 真島大輔 1馬身

3.4(5)モジアナフレイバー 4歳牡馬 繁田健一 2馬身
 
ゴールドドリームは4着、ロードゴラッソは5着だった。
 
馬体の軽い馬同士の決着となった。オメガパフュームは展開が嵌まったことと、ここにピタリ標準を合わせたのが良かった。鞍上のデムーロと共に東京大賞典二連覇である。大井2000mに限れば、JDDこそルヴァンスレーヴの二着だったが、昨年の東京大賞典、今年の帝王賞に続いてGI三連勝。
 
ノンコノユメは元中央馬で、根岸S1400mを追い込んで勝ったこともあるほど、スピード追い込みタイプだったのだが、大井の真島騎手が上手く騎乗して内を回ってスタミナ勝負にも耐えさせた。
 
モジアナフレイバーは生粋の大井所属馬だが、外々を廻りすぎた分だけ最後は一息足りなかった。
 
ゴールドドリームは初めに内に入らずずっと外目を追走したので、このペースでバテた。やはり1600は短すぎて2000は長すぎる不幸な馬だ。
 
デムーロも無茶な乗り方をしたために干されてしまい、一年間不振が続いたが、来年は立ち直って欲しい。

 

東京大賞典 GI 大井競馬場・ダ稍重 オメガパフューム史上四頭目の二連覇達成

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