バブリー作家江國香織原作の小説を、ジャニーズV6の岡田准一と嵐の松本潤が高校時代の友人となり、それぞれ黒木瞳、寺島しのぶ演ずる年上の主婦と愛し合って泥沼に沈む映画。2005年はITバブルが崩壊した頃だ。我々バブル世代は一生バブリーにしか生きられず最後は破滅するしかないことを思い知らされる。
岡田は、夫との関係が冷めきった人妻(黒木瞳)と長い間、浮気をしている。一方、松潤は欲求不満がたまっていた人妻(寺島しのぶ)に惹かれて浮気をしてしまう。どちらも互いの生活に干渉する気はなかった。しかし岡田の母(余貴美子)に二人の関係がバレて大事になる。松潤の方は一度は寺島と別れたのに、未練から花束を贈ったりするから、金持ちの親から買ってもらった高級車をぶつけられて後味が悪い。(でもあれはおそらく警察沙汰になる)岡田准一は黒木と一旦別れてパリに留学するが、黒木は夫と別れて全てを捨てて岡田のもとに走る。(昔だったらこういう乙女チックな空想小説も許されたが、00年代では無理がありすぎて草生えるw)
どうして閨秀作家(江國香織)は、嫌な女ばかり描くのだろう。林真理子も一時期そんな状態のことがあった。
最後の岡田くんは早まったことをしたなあw。黒木瞳が亭主と別れるのはわかるが、あの年齢で男にすがるか。普通はマザコンの男の方が年上の女にすがるものではないか。
寺島しのぶは怖い女の象徴。感情だけで生きている。そのうち何かをやらかすタイプだ。
ジャニーズも大人の女性マーケットを開拓したいからと言って、もう少し題材を選ぶべきだ。
松本潤はドラマ「バンビーノ」を見た時は好きな俳優だったが、この映画の演技は9年後のドラマ「失恋ショコラティエ」と通ずるものがあった。
東京タワー 2005 日本テレビ(映画)