イングランドの小さな村ミドウィッジで不思議な現象が発生する。あらゆる生命体が仮死状態になり3時間後、何事もなかったように生き返ったのだ。
事件はそれだけで済まなかった。2ヶ月後に十二人の妊娠が確認された。その中には物理学者ゴードン・ゼラビーの妻で高齢出産となるアンシアや性交渉したことがなかったにも関わらず妊娠したものもいた。
そして最初の事件から7ヶ月後、男女各六人ずつ生まれた。早産にも関わらず、揃って4500グラムの大きな金髪の赤ん坊だった。
その後も異常なスピードで成長して3歳で就学児童並みの肉体と高等教育を受けるだけの学力を兼ね備え、常に集団で行動し他の子供達に危害を加え始めた。そこでゴードンは彼らだけの特別クラスを編成する。
その後も彼らに危害を加えようとした大人に対して目を光らせると、大人が謎の死を遂げたり、ソ連で同様の子供達が村の政治を動かし始めたので、核爆弾で村ごと消し去った事件があった。
英国でも彼らをを危険視するようになり、ゴードンは彼らを一箇所に集めてダイナマイトで自爆する。
今見たら、大したことはないが、昔はトラウマになったものだ。1978年公開の映画「ブラジルから来た少年」にも似ている気がする、
20年前にリメイクされたが、結末は少し変わっている。
しかし彼らは何故同じ場所に集中して誕生したのだろう。おそらく宇宙線を多くの場所に放射することはできなかったからだろう。彼らが時期をずらして場所も分散して、人間社会で育ったらバレることはなかったはずだ。
もしかしたら、既にそうして宇宙人は地球上で繁殖し始めているのかもしれない。
監督 ウルフ・リラ
製作 ロナルド・キノッチ (「顔のない悪魔」プロデューサー補佐)
原作 ジョン・ウィンダム
脚本 ウルフ・リラ 、 スティーリング・シリファント 、 ジョージ・バークレイ
撮影 ジョフリー・フェイスフル
出演
ジョージ・サンダース ゴードン・ザラビー
バーバラ・シェリー アンティア・ザラビー
マーティン・スティーブンス デイビッド少年
マイケル・C・グウィン アラン・バーナード少尉
ローレンス・ナイスミス ウィラーズ医師
ジョン・フィリップス レイトン将軍
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