コナン・ドイルの恩師でシャーロック・ホームズを造形する上でヒントとなったベル教授シリーズ第五作。これが最終回である。

 

 

脚本 ダニエル・ボイル
出演
ブレイニー警部補 リック・メイオール
コナン・ドイル チャールズ・エドワーズ
ドクター・ベル イアン・リチャードソン
アリシア ルーシー・アレン

 

 

あらすじ:

女性工場主アリシアは資金繰りが立ち行かず、従業員の前で自殺する。
半年後、アリシアに金を貸していたスター氏が夜道で殺され、金品が奪われる。
死体のそばには、手袋が落ちていた。
警察はなかなか犯人捜査が進まない、ブレイニー警部補を見切りを付け、ベル教授に捜査協力を依頼する。

 

 

IMDBの評価は非常に高い(2007年2月現在8.4点)。僕も8点までなら付けて良いと思う。比較的高水準の作品だ。
惜しむらくは、黒幕が早々に分かってしまった。証拠をあちこちに、ちりばめ過ぎだ。
人間的に成長したドイルが、一つずつその証拠を拾い上げて、繋いでいく。

 

 

 

この作品でもベル教授はミスをする。それも最初から、犯人に対する大きな判断ミスをしている。これでは、まるでモース主任警部のようだ。シャーロック・ホームズは、こんなミスはしないだろう。
論理を重んずるベル教授に、さらに絶対性を付加したものが、ホームズということなのだろう。

 

 

 

作品は第二作「惨劇の森」のような、ダークなものではない。
立派な英国風本格的推理ドラマに仕上がっている。

 

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コナン・ドイルの事件簿 第5話「暴かれた策略」 2001 BBC

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