「ピンクの豹」で主演のデビッド・ニーヴンをクルーゾー警部役ピーター・セラーズが喰ってしまったので、翌年に独立して一本作られた。
ドタバタぶりが面白かったのだが、イギリススタジオで制作されたこともあり、8人連続殺人事件なのに設定が地味だった。
またピーター・セラーズとブレイク・エドワーズ監督の関係が悪かったため、これ以来、ピンク・パンサー・シリーズもピーター・セラーズのクルーゾー警部ものも11年ほど作られなかった。

 

あらすじ

 
大富豪のバロン邸で男性使用人が殺され、現場に女中マリアがいた。ドレフュス警視はマリア逮捕を命じるが、その度にクルーゾー警部は釈放しお世が得て被害者を増やしてしまう。
それでもさらにクルーゾーはマリアを釈放し、夜のパリでデートする。すると、行くところで次々と無関係な人間が殺される。どうやらクルーゾーを狙ったのに、的が外れたらしい。
クルーゾーはバロン氏が犯人と確信し、お屋敷の居間に関係者を全員集める。
ところがバロン氏が実行したのは、最初の殺人だけで後の殺人は連続殺人と見せかけて、他の関係者により実行されていた。
部屋の明かりが消えたため彼らはクルーゾーが乗ってきた車で逃げ出すが、それも爆発してしまい、四人とも死んでしまう。
実は、ドレフュス警視がクルーゾーを亡き者にしようと仕組んだことで、夜のパリでの連続殺人も彼が犯人だった。

 

 

 

雑感

ドレフュス警視(ハーバート・ロム)はシリーズ初登場だが、のっけから精神に異常を来し、クルーゾー警部暗殺を狙っている。
しかし精神病院送りで、すぐ出てきて再発するパターンだ。
エルケ・ソマーはドイツのお色気女優。あまり美人とは思えないので、名作の出演は少ないが、B級映画に出演は多い。

 

 

 

 

スタッフ・キャスト

 
監督・製作 ブレイク・エドワーズ
原作戯曲 ハリー・カーニッツ 、 マルセル・アシャール
脚色 ブレイク・エドワーズ 、 ウィリアム・ピーター・ブラッティ
撮影 クリストファー・チャリス
音楽 ヘンリー・マンシーニ
 
 
クルーゾー警部   ピーター・セラーズ
マリア    エルケ・ソマー
バロン    ジョージ・サンダース
ドレフュス警視 ハーバート・ロム
バロン夫人 グラハム・スターク
エルキュール トレイシー・リード

 

 

暗闇でドッキリ A Shot In The Dark 1964 UA配給 クルーゾー警部映画第二弾

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