中高年者のジャック・ニコルソンダイアン・キートンは仕事がバリバリできるが、恋愛関係には縁が薄い。そんな二人が本当の恋に落ちるラブコメディー。若いキアヌ・リーブスがダイアン・キートンを取り合ってニコルソンと三角関係になる。
監督・脚本は『ハート・オブ・ウーマン』のナンシー・マイヤーズ

 

 

あらすじ

 
富豪のハリー(63)は、GFのマリンと二人きりの週末を過ごす予定で海辺のマリンの別宅に行くが、何とそこに母で劇作家エリカ(59)と叔母ゾーイがいた。すっかり調子を狂わされたハリーはその夜マリンと関係を持とうとするが、心臓麻痺が出て入院送り。何とか家に帰らせてくれと言うと、エリカの別荘でしばらく静養させてもらうように勧められる。ゾーイもマリンも帰って、エリカとハリーは二人きりだ。何が起きても変ではない。二人は共に過ごすうちに親しさを増し自然と結ばれる。
しかし翌日はハリーが帰宅する日だ。エリカは二人の関係がしばらく続くだろうと楽観していた。ところが次の日、帰宅後ハリーはGFとデートしていて、間の悪いことにそれをエリカが見たのだ。エリカは怒って、ハリーは私のことをどう思っているのと聞く。しかし愛を知らないハリーは何と答えていいのか分からなかった。エリカはハリーとの連絡を断ち、ハリーのイケメン主治医ジュリアン(36)とアヴァンチュールを楽しんだ。すると仕事が進み、ハリーを題材にして戯曲が一本書けてしまう。
6ヶ月後、1月のパリにハリーは現れる。それはエリカの誕生日で、エリカはパリで恋人に祝われたいと以前言っていたのだ。行きつけの店でエリカを見つけるが、ジュリアン医師がいた。ハリーは針の筵に座った気分だったが、エリカの誕生日パーティーを無事仕切って見せる。そして二人に別れを告げ、一人寂しくパリの橋の上で佇むが、そこへやって来たのは、エリカ一人だった。ジュリアンとの話し合いで別れ話がまとまったそうだ。そこでハリーはエリカに生まれて初めて愛の告白をする。

 

雑感

 
半年もの間、ダイアンがキアヌと散々寝ていて、元彼のお金持ちニコルソンに乗り換えるのは、若い男の立場から言うと文句がある。
しかし中高年の二人組は年齢相応であり、運命の恋だったと考えるべきだ。ただしニコルソンは女心を分からなさすぎたから、少しお灸を据え、その間若き燕とダイアンは遊んでいたというわけ。
キアヌだって男盛りの年頃になった時、相手が婆さんになっていては二人の関係は続かなくなる。今だって夜は一回戦だけで終わりだろうし、満足したかどうか分からない。
従って年の近いニコルソンとダイアンを元鞘に納めてやろうと思ったのは、冷めてきてダイアンを厄介払いしたかったに違いない。
 
フランシス・マクドーマンドを脇役で使うのは贅沢だが、大した役ではなかった。
 

スタッフ・キャスト

 
監督 ナンシー・マイヤーズ
製作 ナンシー・マイヤーズ 、 ブルース・A・ブロック
脚本 ナンシー・マイヤーズ
撮影 ミハエル・バルハウス
衣装デザイン スザンヌ・マッケイブ
音楽 ハンス・ジマー
 
配役
富豪ハリー     ジャック・ニコルソン
劇作家エリカ    ダイアン・キートン
ジュリアン医師    キアヌ・リーヴス
妹ゾーイ       フランシス・マクドーマンド
娘マリン       アマンダ・ピート
レオ         ジョン・ファヴロー

 

恋愛適齢期 Something’s Gotta Give 2003 ナンシー・マイヤーズ監督作品

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