人気のないニュース番組を担当する女性プロデューサー(レイチェル・マクアダムス)が、従来のキャスターを首にして有名な報道キャスター(ハリソン・フォード)を起用し熾烈な視聴率競争を戦う姿をコミカルに描く。
映画にはアメリカの有名ジャーナリストやアーティストらが多数カメオ出演しているが、CBSニュースのキャスターだったボブ・シーファー以外誰一人も知らないw。
雑感
ラブコメの女王、レイチェル・マクアダムスが主演だから見てみた。日本で言えば一昔前のテレビ朝日かテレビ東京が躍進した頃に似ているか。ありそうな話で面白かった。
しかし、後には何も残らない。
彼女の魅力だけとベテランのハリソン・フォード、ダイアン・キートンに頼った映画で、非常に陳腐なものに感じた。良くある脚本の寄せ集めに過ぎない。
まして名優ハリソン・フォードが出るような映画ではない。彼は、アカデミー賞に対して欲がなさ過ぎると思う。
まして、今ではテレビプロデューサーなど他人にたかる仕事だと思われているから、リメイクしたってヒットしないと思う。
なお、2010年当時のアメリカのキー局は、
- CBS
- NBC
- ABC
- FOX
- The CW (ワーナーとUPNが合併した)
の5局だった。ただ、The CW は外注だけで自局のよる製作を行っていない。
キャスト
ベッキー・フラー – レイチェル・マクアダムス
報道キャスターのマイク・ポメロイ – ハリソン・フォード
ポメロイと犬猿の仲のコリーン・ペック – ダイアン・キートン
アダム・ベネット – パトリック・ウィルソン
ジェリー・バーンズ – ジェフ・ゴールドブラム
レニー・バーグマン – ジョン・パンコウ
ポール・マクヴィー – タイ・バーレル
ベッキーの母 – パティ・ダーバンヴィル
スタッフ
監督 ロジャー・ミッシェル
脚本 アライン・ブロッシュ・マッケンナ
製作 J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク
製作総指揮 シェリル・クラーク、ガイ・リーデル
音楽 デヴィッド・アーノルド
撮影 アルウィン・H・クーフラー
ストーリー
リストラでニュージャージーのローカル・テレビ局を解雇されたベッキーにニューヨークのキー局IBSからオファーが来る。ベッキーは、朝の情報番組「デイブレイク」をチーフプロデューサーとして担当するが、この番組は低視聴率で打ち切り寸前で度々プロデューサーが交替することで有名だった。ベッキーは抜本的な番組立て直しのため、先ずスタッフのやる気を下げているメインキャスターを交代させる。
ベッキーは、新キャスターとして報道キャスターであるマイク・ポメロイを白羽の矢を立てた。彼は、ピューリッツァー賞やエミー賞などを受賞しているが、頑固者でテレビ局と衝突して番組を降板していた。
彼を担ぎ出した手腕によりベッキーは注目され、プロデューサーのアダムとデートする。
しかし、報道一筋のマイクは、ニュース報道以外の仕事は受けてくれない。更にマイクは共演者のコリーンと仲が悪く、本番中でも二人は喧嘩しており、視聴率は下落が止まらず、上司のジェリーは6週間で視聴率を上げなければ番組打ち切りと宣告する・・・。
ベッキーは番組のてこ入れを決断し、バラエティー色を加える。それが功を奏して視聴率は徐々に上がっていく。さらに、マイクが州知事の汚職スクープを採り上げ、その結果として番組継続が決まった。
ベッキーは、その手腕を買われて他のキー局から引き抜きの声が掛かる。
しかし、番組内で堅物のマイクが料理コーナーにチャレンジしているのを見て、やはり「デイブレイク」に残ることを決意する。