2001/12/15 Finding Forrester
監督:ガス・ヴァン・サント(「グッドウィルハンティング」)
出演:ショーン・コネリー、ロブ・ブラウン、Fマーリー・エイブラハム、アンナ・パキン、マット・デイモン
ガス・ヴァン・サント監督お得意のパターン。
将来に迷う天才少年と、過去をひきずって世間に背を向ける小父さんが出会って、お互いに刺激を与え合い、それぞれに成長して旅立っていくというお話。
ジャマール(ロブ・ブラウン)はブロンクスのバスケ少年。
しかし彼には小説を書くという、隠された才能があった。
たった一人、それを見抜いたのは、かつての大作家ウィリアム(Sコネリー)。
長い間、人目を避けて生きてきた彼は、ジャマールにだけ心を開いた。
二人の間に人種と年齢を超えた、友情が育まれる。
高校の国語教師クロフォード(FMエイブラハム)は、急に作文の腕を上げたジャマールを疑う。
黒人にそんな文才があるわけがないと思いこむ、クロフォードはジャマールの作文を剽窃であると訴えた。
原作は恐らくよい作品なのだろうが、監督の選択を誤った。
「グッドウィルハンティング」でも、盛り上がりの無い演出に疑問があったが、この映画も同様だ。
一層盛り上がらない、地味な脚本そのままに、平板な映画に終わってしまった。
ある意味では、原作、脚本を忠実に再現したと言えるだろう。
しかしそれだったら、映画である必要はない。
才能豊かな黒人に勇気を与え、ユダヤ人をやっつけると言う筋書きは、アメリカ人の一部に受ける要素はあるけれど、日本じゃ受けないだろう。
主演のロブ・ブラウンは、初映画出演にしては、なかなかの出来だ。
果たして今後は、どうだろう?
しっかり勉強しないと、これだけで終わっちゃうだろう。
アンナ・パッキンは、かなり成長して大人っぽくなってきた。
しかしナタリー・ポートマンとの差は大きい。
ショーン・コネリーは、共同プロデューサーも兼ねて、かなり熱が入ったようだ。
キャスティングにもオスカー俳優を揃えてかなり金を掛けたようだが、はたして回収できたのだろうか?
永遠のセルマ・リッター
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