監督 : 稲垣浩
製作 : 滝村和男
原作 : 吉川英治
脚本 : 若尾徳平 / 稲垣浩
撮影 : 安本淳
音楽 : 団伊玖磨
第一弾・宮本武蔵
キャスト(役名)
三船敏郎 (新免武蔵)
三國連太郎 (本位田又八)
尾上九朗右衛門 (宗彭沢庵)
水戸光子 (お甲)
岡田茉莉子 (朱実)
八千草薫 (お通)
東宝武蔵の第一弾。
三船敏郎は、黒澤映画以上に下手だった。
八千草薫はかなり控えめなお通さんだ。
水戸光子と岡田茉莉子のお甲親子が良い味を出している。
又八役は後の東映武蔵で沢庵だった三国連太郎だ。
☆
第二弾 続宮本武蔵
キャスト(役名)
三船敏郎 (宮本武蔵)
鶴田浩二 (佐々木小次郎)
堺左千夫 (本位田又八)
平田昭彦 (吉岡清十郎)
藤木悠 (吉岡伝七郎)
加東大介 (祇園藤次)
水島道太郎(宍戸梅軒)
第2部では苦悩する武蔵と吉岡清十郎が描かれている。
吉岡清十郎は平田昭彦が演じている。
又八が三国連太郎から堺左千夫に交代してる。
実は本位田又八の子孫と出会ったことがある。
某大学病院の看護婦だった。
まだ幼い顔をしていたが、すでにいい年だった。
未婚だが、男の兄弟がいないため、養子をとらされるそうだ。
このとき、ふと思った。
お甲は朱美と姉妹に間違えられたが、彼女のような童顔だったのではないか?
佐々木小次郎役には鶴田浩二が登場した。
この小次郎は相当面白くなりそうだ。
女優では、朱美役の岡田茉莉子が頑張っている。
映画音楽は東映の比ではない。完全に東宝の勝ち。
☆
第三弾 宮本武蔵・決闘巌流島
撮影 : 山田一夫
キャスト(役名)
三船敏郎 (宮本武蔵)
鶴田浩二 (佐々木小次郎)
八千草薫 (お通)
岡田茉莉子 (朱美)
上田吉二郎(阿巌法師)
志村喬 (長岡佐渡)
佐々木孝丸(岩間角兵衛)
瑳峨三智子 (娘お光)
宮本武蔵第三部にいたって、佐々木小次郎がフィーチャーされている。
小次郎と武蔵と決闘の日が決まるが、折り悪くその日、小次郎の細川家への士官が決まり、武蔵は小次郎に一年の間を取って再び相まみえようと、一旦別れる。
武蔵は祖国にお通と落ちついた。
この田圃を耕しているところを、祇園藤氏の陰謀で焼き討ちを掛けられるが、賊は成敗する。
そしていよいよ一年が経った。
二人はそれぞれの思いを抱き小倉に出向いた。
☆
東映の「宮本武蔵」は冗長だ。
それと比べてコンパクトな東宝作品を推す。
鶴田・小次郎の方が少し美味しかった。
三船・武蔵は相変わらずって感じ。
上田吉二郎は、内山信二そっくりだったな。
あの高笑いを彼もマスターすれば、長くこの世界にいられるぞ。
永遠のセルマ・リッター
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