畔柳二美の小説を新藤兼人と家城巳代治が脚色した作品。
一般的な新藤兼人作品と比べて、家城巳代治が脚色、演出で加わったために、堅実な作品におさまった。
好きな人と結婚するより、暮らしの立つ人を選びましょうと言う話。
昔の人は恋に燃え上がってしまう前に自制して、見合い結婚を受け入れていたのだ。
その方が理性的かつ安全だと知っていた。
今の若い連中は、そういう大人の知恵をわかろうとしない。
三つ違いの姉妹はともになかよく伯母の家に下宿して学校に通っている。
父は技師をしていて、他の弟妹と一緒に山奥に住んでいる。
ある日、友人の家に遊びに行き、両親が障害者であることを知る。
野添ひとみと中原ひとみが三つ違いの姉妹役を演じているが、かなり違和感があった。
ネットで調べてみると、その理由がわかった。
中原ひとみの方が年上だったのだ。
道理で妹がかまととぶっているように見えた。
身長は野添ひとみの方がずっと高いが、1955年現在ですでに中原ひとみは19歳だ。
監督 家城巳代治
脚本 新藤兼人 家城巳代治
原作 畔柳二美
製作 立野三郎
撮影 木塚誠一
出演
野添ひとみ (近藤圭子)
中原ひとみ (妹近藤俊子)
河野秋武 (父近藤健作)
川崎弘子 (母近藤りえ)
多々良純 (伯父石田銀三郎)
望月優子 (伯母石田お民)
内藤武敏 (岡青年)
加藤嘉 (徳次)
北林谷栄 (しげ)
殿山泰司 (乱暴な亭主、三造)
姉妹 1955 独立プロ