野球記者のサムとジャーナリストにしてフェミニストのテスは、同じ新聞社に勤めるが、会わないうちから犬猿の仲である。
それが二人、顔を合わせた途端に恋に落ちた。
彼女を球場に連れていったり、とんちんかんなデートを繰り返していたが、ついに結婚する。
結婚しても彼女は敏腕ジャーナリストであり、秘書と一緒にいる時間の方が長い、すれ違いの日々が続く。
ある日彼女はギリシャ難民の子供を養子にしたいと言い出し、サムは怒る。
彼女が ”Woman of the Year” を獲得した日に、養子を施設に返してしまった。

トレイシー・ヘップバーンのコンビ第一作である。
トレイシー(42歳)はヘップバーン(35歳)と組むことに最初難色を示していたそうだが、結局仲よくなって、9作品で共演し、27年間公私をともにした。
この映画ではヘップバーンは演技に徹していたと思うが、トレイシーの方が、惚れたんじゃないか?
1935年のウーマン・オブ・ジ・イヤーを獲得したドロシー・トンプソンとノーベル賞作家シンクレア・ルイス夫妻がモデルになっている。
映画内ではニューヨーク・ヤンキース対フィラデルフィア・アスレチックスが行われていた。
今のアスレチックスがオークランド、カンザスシティーに移る前の話だ。
監督 ジョージ・スティーブンス
制作 ジョセフ・マンキーウィッツ
主演
スペンサー・トレイシー
キャサリン・ヘップバーン

脚本
マイケル・カニン(アカデミーオリジナル脚本賞)
リング・ラードナー・ジュニア(アカデミーオリジナル脚本賞)
1942年は「ミニヴァー夫人」がアカデミー作品賞、主演女優、助演女優、脚色賞を獲得した年だ。
戦争婦人映画でないと賞を取るのが大変だったのだろう。
その中で戦争映画以外の「婦人運動コメディ」が一部門でも制覇したのは実にめでたい。

女性No.1 1942 MGM

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