一九六二年度カンヌ映画祭審査員特別賞受賞。
当時流行った「愛の不毛」映画。(いまだに苦手なジャンルだ。)
イタリアが高度成長時代にはいって、経済的に余裕が生まれた。
こんな中で、心の空洞を埋めることが出来ない人々の姿を描く。
ヴィットリアは突然、婚約者リカルドと別れる。
ヴィットリアは母を訪ねるが、母は株式投資に夢中で、彼女を相手にしない。
ヴィットリアは心の空白を埋めるべく、友人と遊んだり、飛行機で空を飛んだりするが、気は晴れない。
株式相場は暴落して、母は大きな負債を背負い込む。
暇を持て余した、証券マンのピエロがビットリアに近づいた。
そしてとうとうオフィスで最後の一線を超えてしまう。
ことが終ったとき、彼らはいつもと変わらない表情で職場に向かう。
☆
監督 ミケランジェロ・アントニオーニ
音楽 ジョヴァンニ・フスコ
脚本 ミケランジェロ・アントニオーニ他
出演
アラン・ドロン (証券マン・ピエロ)
モニカ・ヴィッティ (ヴィットリア)
フランシスコ・ラバル (ヴィットリアの婚約者リカルド)
リッラ・ブリグノン (ヴィットリアの母)
アントニオーニは監督特権で、愛人モニカ・ヴィッティを「情事」に続いて重要な役に起用する。
モニカ・ヴィッティをどう評価するか、問題だ。
モニカでなければいけなかったのか。
ゴダールにとって、アンナ・カリーナがいなければ「気狂いピエロ」は撮られなかっただろう。
しかしモニカには、そういう魅力を感じなかった。
アラン・ドロンはいつもながらカッコよかった。
ミーナの主題歌”L’elisseTwist”(邦題『太陽はひとりぼっち」)が、この映画からヒットした。
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まだ60代後半のドロンとベルモンドだが、ほぼ競演最後の作品となるだろう。面影はドロンの方が形を成しているが、ベルモンドもそのいたづら盛りのキャラクターを活かして、楽しく演じている。まあホンに永いことご苦労さんというところ。
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ミラノ→最後の晩餐(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会)→リヨン駅→パリ
フランス人の赤ちゃん、可愛すぎ
27 Jan.
今日は移動日。
ミラノからアルテミアでリヨン駅のあるパリへと向かいます。
夕方4時頃には着く予定です。
車窓に映る景色はすべて、イタリアの田舎の雪化粧です。
すべてが真っ白です。
吹雪いてます。
パリの治安のことを考え出すと緊張しますが・・。
緊張してもしょうがないです。
近くに座ってるフランス人の赤ちゃんが無邪気に近づいてきたので戯けてみせます。
お母さんは彼の世話で落ち着けないのです。
…