第二次大戦末期、ヴィシー政権下で製作された大作映画。
バックステージもので、二部に別れている。
翌年ヴェネチア国際映画祭で特別賞を受賞している。
Director:Marcel Carné (嘆きのテレーズ)
Writer:Jacques Prévert
Cast
Arletty … Garance (Claire Reine)
Jean-Louis Barrault … Baptiste Debureau
Pierre Brasseur … Frédérick Lemaître
Pierre Renoir … Jéricho
María Casares … Nathalie (as María Casarès)
Marcel Herrand … Pierre-François Lacenaire
ときは19世紀初頭、ギャロンスは今は落ちぶれた女優だ。
悪党ピエールとスリを働いたが、バティストのパントマイムに救われる。
ギャロンスはバティストの一座で働くようになり、バティストと愛し合うようになるが、再びピエールの事件に巻き込まれ、伯爵に庇護を求める。
以上が第一部「犯罪大通り」の内容だ。
第二部「白い男」では伯爵の愛人となったギャロンスが、パントマイムのスターになったバティストと再会を果たす。
知らなかったのだが、アルレッティは当時47歳だったそうだ。
そう言われれば、そのように見える。彼女は姥桜だったわけだ。
バティストもマザコン少年だったのであろう。
だから、年上の女に燃え上がってしまい、それを糧にして役者として大きくなる。
この映画って、イタリアンオペラと1970年頃のイタリア青春映画をつないでいるような気がする。
フランス映画の軽さが感じられない。
ちょっと重い。
だけれど、フランス映画の史上ナンバーワンだそうだ。
永遠のセルマ・リッター
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