G1と言うよりG1.8ぐらいだが、一応春の中距離王決定戦。

人気は4歳スワーヴリチャード(デムーロ騎乗、ダー-ビー二着、ハーツクライ産駒)と皐月賞馬アルアイン(川田騎乗)が分け合っている。その後に凱旋門賞ショックでスランプに陥っている5歳サトノダイヤモンド、JCでG1初勝利を挙げた6歳シュヴァルグランが続く。私は、マイラーだが2000mの皐月賞も狭いところを通らされて2着だった4歳ペルシアンナイト(福永騎乗)を推した。

馬体重ではゴールドアクターが2桁減としぼんでいた。

レースはヤマカツライデンがスローの逃げ、ダンビュライト、スマートレイヤー、ウィンブライトが好位に付ける。前半61秒1で引っかかる馬が続出。後方対策に出ていたスワーブリチャードも溜まらず、捲ってしまう。残り800の所で逃げるヤマカツライデンに併せて、そのまま並走する。トリオンフもスワーブリチャードをマークして共に動く。

四角ではスワーヴリチャードが先頭に立ち、トリオンフを競り落とす。内を突いてアルアインがスルスル伸びて来るが、中から外に出したペルシアンナイトの方が反応が良い。

 

 

 

結局、スワーヴリチャードの捲りが決まって優勝、G1初勝利を1分58秒2、上がり34秒1で決める。苦手だった右回りも小回りも完全に克服した。

二着にはペルシアンナイト、上り時計は33秒7とメンバー中一位だった。人気が薄くて、思い通りのコース取りができた。

三着はアルアイン、内に入ったが、切れ味の無い馬なので、上りの競馬は辛かった。

四着は6歳ヤマカツエースが入っている。僚馬ヤマカツライデンがもう少し上手く逃げていたらチャンスがあったのに。

五着は4歳ミッキースワローが入った。

G1で捲りが決まるのはスローの凡レースだと言われる。
惨敗したサトノダイヤモンド、シュヴァルグランは天皇賞に標準を定めていただろうし、内回り向きの有力牝馬もドバイに行ってしまい、スマートレイヤーしか出ていない。メンバーの本気度が足りず手薄だったと言える。

そこで例によってデムーロが乗るスワーヴリチャードは、殿から二番手に前半いて、後半57秒1で上がって前後半の差が4秒という無茶なレースをした。菊花賞をパスした馬がこれで天皇賞で目標にされてしまい、やりにくくなるだろう。

ペルシアンナイトも安田記念で人気にされて、内に閉じ込められてしまうかもしれない。

 

 

大阪杯 2018 スワーヴリチャード 向正面から捲り一発

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