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坊っちゃん 1953 東宝

      2016/08/30


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原作は青春熱血教師ドラマの原形になった名作小説。

1935年版に次ぐ二度目の映画化らしい。

主演池部良は当時既に実年齢35歳だったが、とても若く25歳ぐらいに見えた。

小沢栄(のちの小沢栄太郎)が豪快な山嵐役と意外な配役で好演。

悪役は京大文学士の赤シャツが森繁で野幇間が多々良純。

マドンナは岡田茉莉子。うらなりから都会育ちの赤シャツに乗り換えるが、最後は坊っちゃんにも色目を使う。まだ多情で子供っぽい感じ。

若き日の佐藤允が中学生役ではじめは坊っちゃんに反発して嫌がらせをしている。しかし最後は坊っちゃんが松山師範学校との決闘を止めに入ったため警察に逮捕され赤シャツの陰謀で新聞に名前が載ることを佐藤允は察知し、坊っちゃんに知らせともに赤シャツたちに生卵をぶつけてやる。

もちろん映画はモノクロだが、思ったよりずっと面白かった。

でもマドンナ役はNHKドラマ版「新・坊っちゃん」(1975)の結城しのぶがやっぱりいいな。

 

出演 池部良/森繁久彌/岡田茉莉子/小沢栄/多々良純/浦部粂子/藤間紫
監督 丸山誠治

原作 夏目漱石
脚本  八田尚之

 

 - 10. 邦画, 26.東宝(46〜59年)