監督 ジョセフ・ロージー
製作 ジョセフ・ジョニー
原作 ピーター・オドンネル(コミック原作)
脚色 エヴァン・ジョーンズ
撮影 ジャック・ヒルドヤード
音楽 ジョン・ダンクワース(主題歌は名曲)
出演:
モニカ・ヴィッティ (Modesty Blaise)
テレンス・スタンプ (Willie Garvin)
ダーク・ボガード (Gobriel)
ハリー・アンドリュース (Sir Gerald Tarrant)
マイケル・クレイグ (Paul Hagan)
イギリスは、アラブの元首シークに対して、石油資源と交換に高価なダイヤを贈ることとした。
しかしタラント卿は、国際テロリストがそのダイヤを狙っていることを知る。
タラント卿は話題の女怪盗モデスティ(モニカ・ヴィッティ)に、ダイヤを護衛をさせることにする。
モデスティと相棒ウィリー(テレンス・スタンプ)は、シーク元首の絶大な信用を得ていた。
モデスティの昔の仲間であるガブリエルがテロリストの首領であることが判明する。
ガブリエルは彼女を昔のよしみで誘い出し、捕えることに成功した。
ガブリエルはモデスティを人質にしてウィリーを脅し、汽船タイボリア号からダイヤを盗ませる。
ダイヤさえ盗めば、ガブリエルはモデスティにもはや用はない。
さあモデスティとウィリーの運命やいかに。

当時のスパイブームに乗って作られた、異色作。
日本で言えば、小川真由美の「女ネズミ小僧」といった感じだ。
評価は人によって極端に分かれるが、僕はナンセンスでおもしろいと思う。
「アラビアのロレンス」のパロディが堂々と入っている。
さらにモニカ・ヴィッティとテレンス・スタンプがデュエットしている・・・
女怪盗モデスティ・ブレイズは国籍不明だから、イタリア人であるモニカ・ヴィッティが選ばれたのだろう。
モニカ・ヴィッティはアントニオーニ映画の主演女優であり、やや苦手だったが、
このモッズな(おしゃれな)映画ですっかり見直した。

しかしちょうど同時期、ハリウッドではスパイ映画「アラベスク」(スタンリー・ドーネン監督、グレゴリー・ペック、ソフィア・ローレン主演)が撮られている。
当時、モニカは女優としてソフィア・ローレンに対して、意識丸出しだったのだろうなあ。

唇からナイフ 1966 英国

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