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名探偵ポワロ 「杉の柩」 2003

      2018/10/30


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杉の柩」は、ラブストーリーの仮面をかぶった財産目的の犯罪譚である。そのドラマ化としては理想的演出であり理想的脚本だ。ポワロ長編のドラマ化は見掛け倒しであることが多いが、この作品はミス・マープルものに近い完成度である。もう少しポワロの登場回数を減らせば、もっと良かった。これは女性のドラマなのだ。

 

あらすじ:
エリノアロディは婚約中の身だ。彼らは病身の伯母ウェルマン夫人のもとへ行った。そこには庭師の娘メアリーが、ドイツから見違えるように美しくなって、帰ってきた。すると早速ロディは、メアリーに手を出してしまう。
その夜、ウェルマン夫人が急死する。事件性があったにもかかわらず、医師はもみ消す。
エリノアが、ウェルマン夫人の全財産を受け継ぐことになった。エリノアは屋敷にメアリーを招待するが、メアリーは毒殺されてしまう。

 

 

エリノア(エリザベス・ダーモット・ウォルシュ)は主役級の顔立ちだが、日本人好みではない。
メアリーことケリー・ライリーに注目したい。ジュリー・デルピーとテイタム・オニールを足して二で割ったような顔だ。決して美人ではないが、演技力は相当ある。もう少しドラマで、生きていてほしかった。今後、この女優は成長するだろう。覚えておこう。
ホプキンス役のフィリス・ローガン(「秘密と嘘」)は日本でも少し有名な人である。誠実そうな顔の裏に邪悪なものを潜ませる、悪女には適役だ。ただし主任警部モース「カインの娘たち」で見たときより、顔が短くなっていた(笑)あのとき、どうしてこんなおばさんが、こんな色っぽい役で出てくるのか不思議だったが、今日のこの顔は好きだ。この二日間、声優にはピンと来ないことが多いが、弥永和子のアフレコはぴったりである。

 

スタッフ
脚本 デビッド・ピリ
原作 アガサ・クリスティー
演出 デビッド・ムーア
撮影 マーティン・フューラー
音楽 クリストファー・ガニング
制作 マーガレット・ミッチェル

キャスト
ポワロ  デビッド・スーシェ (ベルギー人の探偵)
エリノア  エリザベス・ダーモット・ウォルシュ(主人公の独身女性)
ロディ  ルパート・ペンリー・ジョーンズ(元婚約者、ナチス支持者)
ドクター・ロード  ポール・マクガン (田舎の医師)
ホプキンス  フィリス・ローガン(通いの看護士)
ウェルマン夫人  ダイアナ・クイック (裕福な老婦人、病床にある。)
メアリ   ケリー・ライリー (庭師の美しい娘、留学帰り)
マーズデン警部  ジャック・ギャロウェイ (地元の警官)

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 - 02. テレビ・動画, 16. 国内テレビ動画, 31.アガサ・クリスティ , , , , , , , , ,