民主党が日ソ共同宣言を締結した年に新東宝が反共の立場を明らかにした反労働組合映画。
捕鯨船富士丸は進水式と試験航行を終え、初めて北海の漁場に向かう。
しかし偽の電信により国境近くの漁場におびき出される。
黒幕は川名機関長だった。
彼はある隣国に富士丸とともに亡命するつもりだった。
船一隻道連れにして亡命しようというスケールの大きな話だ。
久慈あさみを東宝から迎えて、上原謙の相手役に据えている。
新東宝に彼に見合うような年齢の女優が見当たらなかったのかな。
久保菜穂子はさすがに当時では若すぎた。
監督 渡辺邦男 毛利正樹
脚本 木村千依男
撮影 渡辺孝
音楽 鈴木静一
出演
上原謙 (山本徹)
藤田進 (黒田篤男)
二本柳寛 (川名理介)
安西郷子 (川名の妹)
久慈あさみ (女医伊東満智子)
高田稔 (伊東船医)
久保菜穂子 (駿河野洋子)
北海の叛乱 1956 新東宝