普段夏は暑くて閑な動物園が今年に限って忙しかった。アニメ「けものフレンズ」大ヒットがinstagramの自撮りブームと重なって若者たちが集まったのだ。夏休み以降も引き続いて、子供や若者は動物に興味を持ち続けて欲しい。
「けものフレンズ」は廃墟となったジャパリパーク(サファリパークの一種) で特殊な進化を始めた動物たち-フレンズ-が、記憶を失ったカバンちゃんとともに旅をするという教育アニメ。1月から3月まで毎週深夜放送されたが低予算CGアニメのため、目の肥えた深夜アニメオタクは誰も見ていなかった。しかし4話終了時から実は面白いと言う声がSNSで上がり、最終話12話には深夜視聴率1%に達した。
そして夏休みにテレ東系で朝アニメとして再放送され、小さな子供を中心に大きな反響を得た。ニコ動の第1話再生回数は1000万回を突破して、BD付きガイドブック全6巻(カドカワ)は依然爆発的な売れ行きを見せている。コンセプトデザインは「ケロロ軍曹」の吉崎観音が描き、アフリカ出身のアニメ監督たつきと共に奇跡を起こした。
アニメの聖地巡礼というのは例えば、「君の名は。」だったら岐阜県まで行かなければならないが、「けものフレンズ」の場合、動物園が全て聖地になってしまうから、その経済効果は底知れない。アニメの聖地巡礼が市民権を得て10年経ったが、「けものフレンズ」がその流れが大きく変えそうだ。
動物園ブーム 2017夏