弁護士朝吹理矢子シリーズの一作。
愛人が自室で妻を刺したとして逮捕されるが、裁判の最終弁論で彼女は自供を翻す。
ほんとうは夫が妻を刺したのだ、と言い、夫も自供する。
一事不再理の話だ。清張の「一年半待て」を思い出した。
この話はドラマになったし、市原悦子も東芝で朗読している。
朗読劇の専門家・小川道子の朗読。
はじめは弁護士なのに声が優し過ぎる。
彼女の理矢子像に違和感を感じた。
しかしドラマで主演している真野あずさと大きく離れていなかったので、やがてイメージは収束していった。
最後はどんでん返しの話なので、そう言うことを前もって予想させない自然な語り口も、意表をついていた。
全般的に満足した。
懐音堂から再掲
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