勉強嫌いの子供に対して母親が美人家庭教師をつけるが、果たして子供は勉強するのか?
名匠エリック・ロメールがユーモラスに描く、19分間の白黒子供映画
主演は家庭教師役のニコル・ベルジュ
教え子の役は子役アラン・デルリューが演じる。

雑感

エリック・ロメール監督が初めて手がけた35mmフィルム映画。
勉強嫌いの少年が「やる気のない」家庭教師を揶揄い、教師が怒る様子をユーモラスに描く。

フランスでの割り算記号は、日本流の÷でなくて、比例を表す(コロン)だった。
これはライプニッツによって考案されたから主にドイツで使われている。

エリック・ロメールは有名な足フェチだ。家庭教師が机の下で靴を脱いだり履いたりする描写をやたらと繰り返すのは、納得だった。

キャスト

ニコール・ベルジェ  家庭教師ヴェロニク
ステラ・ダサス   母親
アラン・デルリュー  教え子ジャン・クリストフ

スタッフ

監督・脚本:エリック・ロメール
撮影: チャールズ・ビッチュ

ストーリー

美人の家庭教師ヴェロニクは、イタズラ好きな少年について、母親から厳しく勉強を見てくれと頼まれる。教え子の家に訪れたヴェロニクは、分数の割り算から始めるが、まじめにやらないジャンに対してヴェロニクは切れてしまい怒り出す。しかし、ジャンの分数の割り算がどうして逆数の掛け算になるかという問いにさえ、うまく答えられないヴェロニクは、予定時間が来るとさっさと引き上げてしまう。

 

ヴェロニクと怠慢な生徒 VERONIQUE ET SON CANCRE 1958 アジム・フィルム製作 – エリック・ロメール監督の短編映画

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