第33回モントリオール世界映画祭で監督賞に輝いた作品。
太宰治の「ヴィヨンの妻」、「桜桃」をベースにした脚本。
松たか子の魅力も取り入れているが、広末涼子のファムファタールぶりが光る。
大谷は売れっ子作家だが、酒におぼれる毎日。
酒屋につけがたまり、妻佐知(松たか子)が子供を背負い、身代わりになって働く。
その働きぶりが評判になって酒屋は満員になる。
一向に家に帰らない、大谷は酒屋で妻の姿を見て、誰かに寝取られるのではないかと不安を抱く。
原作に沿っているのかと思っていたが、最後は全くちがう。
太宰治生誕100年記念映画だが、松をイメージして脚本を書いたそうだ。
でも松が今ひとつ弾けていないと思った。
監督 根岸吉太郎
脚本 田中陽造
原作 太宰治
エグゼクティブプロデューサー 石原隆 直井里美 酒井彰
製作 亀山千広 山田美千代 田島一昌 杉田成道
撮影 柴主高秀
音楽 吉松隆
出演
松たか子 (佐知)
浅野忠信 (大谷)
室井滋 (巳代)
伊武雅刀 (吉蔵)
山本未來
広末涼子 (秋子)
妻夫木聡 (岡田)
堤真一 (辻)
ヴィヨンの妻 2009 東宝