エリック・ロメール監督の連作映画「六つの教訓話」第1作の短編。
ロメールと共に映画製作会社を設立したバルベ・シュローダーが主人公の青年に扮し、青年のモノローグをベルトラン・タヴェルニエ(「田舎の日曜日」の監督)が担当。
日本では1996年にシネセゾンが輸入し公開した。
雑感
「六つの教訓話」シリーズは、男性一人と女性二人の様々な三角関係について描いている。
「モンソーのパン屋の女の子」では、男が他の好きな女性と会うために若い娘をすっぽかすという良くある話をコメディタッチで描いている。
登場人物それぞれの気持ちは、観客が自由に推理することができる。
キャスト
バルベ・シュローダー 青年
クローディーヌ・スブリエ パン屋の娘
ミシェル・ジラルドン 金髪美人(「ハタリ」)
ベルトラン・タベルニエ ナレーション
スタッフ
監督・脚本 エリック・ロメール
製作 ジョルジュ・デロクル、バルベ・シュローダー
撮影 ブルーノ・バルベ、ジャン-ミシェル・ミューリス
ストーリー
男子学生が、よく道ですれ違う金髪女性に恋をする。とうとう彼はその女性と話ができるが、その日以来彼女の姿を見なくなる。
男は、彼女が住んでいる部屋を探そうと彼女が消えた辺りを張り込むことになる。
途中でランチを摂るため、町のパン屋に通い出す。そこには、あまり頭の良く無さそうな娘がいた。そのうちに彼は娘と仲良くなる・・・。
そして、金髪美人のことを忘れかけた頃、その娘を誘うことに成功する。
ところが、店を出た途端に杖をついた金髪美人が現れた。足を痛めてしばらく部屋を出られなかったそうだ。彼はパン屋の娘のことをすっぽかして、彼女と付き合った。
一年後、彼は美人を妻に迎えていた。久しぶりにパン屋に二人で行くが、娘は町を出ていったようだ。