milagroとは、スペイン語で奇跡(miracle)のこと。
英語とは、RとLがひっくり返っている。
ニューメキシコ州のミラグロでのお話。
レジャーランドの開発業者により、人々は土地や水利権を奪われ、やることがない。
ホセは仕事にあぶれ、無許可で畑に水を引き入れ、豆を栽培し始める。
村民ははじめ、ホセを冷ややかに見つめていたが、
保安官や自動車修理工場の女主人の応援もあり、次第に支援者が増える。
一方、開発業者は敏腕な警官(クリストファー・ウォーケン)を招いて、妨害工作を行う。

ロバート・レッドフォード監督は、この映画で「普通の人々」に続く第二弾となる。
アメリカでは当時バブルが崩壊して、中小の金融機関が次々とつぶれた。
そういう開発批判、ふるさと回帰路線の流れに乗った、民主党系の映画だったのだろう。
老人アマランテと天使コヨーテの二人が良い仕事をしていた。
とくに天使コヨーテは津川雅彦そっくりだった(笑)
一方、大物俳優二人(クリストファー・ウォーケン、メラニー・グリフィス)はちと役不足か。
とくにウォーケンは、弁護士役だった方がおもしろかったと思う。
監督 ロバート・レッドフォード
原作 ジョン・ニコルズ
脚本 デイヴィッド・ウォード、ジョン・ニコルズ
撮影 ロビー・グリーンバーグ
音楽 デーヴ・グルーシン (この作品でアカデミー作曲賞獲得)
配役:
ルーベン・ブラデス (Sheriff Bernabe Montoya)
リチャード・ブラッドフォード (Ladd Devine)
チック・ヴェネラ (Joe Mondragon) ホセ役
ソニア・ブラガ (Ruby Archuleta) 自動車修理店を経営する、威勢の良い女主人役、「蜘蛛女のキス」
ジュリー・カーメン (Nancy Mondragon)
ジェームズ・ギャモン (Shorty) 「メジャーリーグ」
クリストファー・ウォーケン (Kyril) 「ディア・ハンター」
メラニー・グリフィス (Flossie Devine) 「ボディ・ダブル」
ロバート・カリカート (Coyote Angel) 天使
カルロス・リケルメ (Amarante Cordove)  老人

ミラグロ/奇跡の地  1988 アメリカ

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