お犬様は偉大である。
人間に芸が無くても、お犬様だけで立派に映画一本成立させてしまう。
シロがいくら精力絶倫でも、あれだけの距離泳いだあとに、全速力で走ることなど出来るわけはないが、そんなことどうでも良くなる。
またシロは海から出てきた途端に、毛がふさふさになっていた。
人間だったら、ドライヤーでしばらく乾かさなければならないが、シロはさすが沖縄の犬と言おうか。
(でもこいつは東京生まれではなかったか?)
上映当時、友人が見に行って、ほめていたので、僕もGFと見に行きたかったのだが、結局見に行けなかった。
でも見に行かなくて良かった(笑)
加藤雅也は今は好きな俳優だが、デビュー当時はお世辞にも上手とは言えない。
この演技じゃ、どんな女の人も好きになってくれないだろう。
ここは単なる根暗演技ではなく、影のような部分を表現しなければならなかった。
安田成美は、男をその気にさせるものを持っている。
どこにでもいそうな女の子なのに、でもどこにもいないのだ。
しかし当時の演技はワンパターンだ。
他では兄役三浦友和がよく頑張って芝居を引き締めていた。
でも民宿が焼けたあと、安田成美の衣装はどこから出てきたのか?
ずいぶん可愛い服ばかり生き残った。
こうやってみると、脚本は穴ばかり開いている。
平良とみと、ここで逢っていたのだ。
「ちゅらさん」や「ナビイの恋」のおばあちゃん役で本土でも有名になったが、
それ以前にこの映画で既に逢っていた。
荻野目洋子ちゃんの主題歌「Dear〜コバルトの彼方へ」も懐かしかった。
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マリリンに逢いたい 1988 松竹富士