全四話のオムニバス映画。
全体の製作はアントニオ・チェルヴィ/カルロ・ポンティ。
最初は「レンツォとルチアーナ」
マリオ・モニチェリが演出した。
目玉は主演女優マリサ・ソリナスが良い。
オードリー・ヘップバーンを小型にしたタイプ。
色気もたっぷり、惚れたなあ。
映画を離れて普段着に戻ると大したこと無いのだろうが、映画の中じゃ光ってる。
この娘が結婚式を挙げるところからはじまる。
実は彼女の会社は結婚したら辞めなければならない。
したがって、彼女は独身の振りをして嫌な上司の誘いも断れない。
そんなとき彼女の体に異変が・・・
第二話はフェリーニ作品。
頭の固い老先生が巨大化したアニタ・エクバーグの魅力に振り回される。
ウルトラマンのフジアキコ隊員巨大化のオリジナルだろう。
でもアニタはそれほど好きなタイプではない。
第三話はヴィスコンティ作品。
夫が娼婦を買ったのを知った新妻ロミー・シュナイダーは、夫がベッドへ来るたびに金を要求するようになる。
ヴィスコンティにしては、大して面白くない。
第四話、ビットリオ・デシーカ演出。
宝くじの一等賞の景品がソフィア・ローレンだった。
くじを買った男たちの巻き起こす狂想曲と、ソフィアを愛する牛追いのドラマだ。
一作目が印象に残る。
他の女優がイマイチだっただけに、アリサ・ソリナスが輝いて見える。
ちなみにこの人この作品にしか出演していないのでしょうか?
ボッカチオ’70 1962 イタリア