宇宙からきた捕食者(プレデター)とアメリカ特殊部隊との死闘を描くアクション映画。
監督は次作に「ダイハード」を撮ることになるジョン・マクティアナン。脚本はジェームズ・E・トーマス、ジョン・C・トーマス、撮影はドナルド・M・マッカルパイン、音楽はアラン・シルヴェストリ、プレデターのキャラデザはスタン・ウィンストンが担当。
出演はアーノルド・シュワルツェネッガー、「ロッキー」アポロ役のカール・ウェザーズら。
あらすじ
コマンド隊長シェイファー少佐(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、フィリップ将軍(R・G・アームストロング)に呼ばれた。要人を乗せたヘリが、某国で撃墜されたので、シェイファー部隊が彼らを救出せよというのだ。CIA官僚ディロン(カール・ウェザーズ)がお目付役として同行する。
ジャングルでヘリを発見し、さらに奥へ進んだ一行は、内臓をえぐり取られた、6人のブルーベレーの死体を見つける。そしてゲリラの砦を発見し、シェイファーは全滅させた。しかしディロンの様子がおかしい。要人救出というのは嘘で、重要文書を奪うためにディロンが、コマンド隊を利用したのだ。部隊はゲリラで1人生き残ったアンナ(エルピディア・キャリロ)をつれて味方との合流地点へ急いだ。ホーキンスを半透明のプレデターが襲い、内臓を捨てて体だけを持ち去ってしまった。ついで他のメンバーも倒された。迎えのヘリが来る場所へアンナを行かせて、シェイファーはプレデターと対決した。プレデターは、泥まみれになると姿を感知できないことに気づき、シェイファーは多くのトラップを掛けて、プレデターをおびき寄せ、最後は池に落ちて泥が取れてしまい、正体がばれるが、何とプレデターは装甲を外しタイマン勝負を挑んでくる。ついにシェイファーは、一瞬の隙を突いて敵の頭上から重石を落として、プレデターの頭蓋骨を砕き倒した。
雑感
前半プレデターが姿を見せないあたりは、ワクワクが止まらなかった。
しかし後半に姿を現して、シュワちゃんとタイマンを張り始めてから、プレデターがあまりに人間的で拍子抜けしてしまった。
姿が着ぐるみになり、スーツアクターが入ってからのプレデターは変わった。
もちろん、対等に戦える人間と初めて戦えて、素手には素手でぶつかりたかったかもしれないが。
戦法も単純過ぎた。もう一捻り欲しかった。
結局、プレデターの死因は脳挫傷だったのだろうか?
頭蓋骨を集めるのが趣味だったプレデターも最後は標本にされて成仏するだろう。
それにしても、あのプレデターは初めて見たときはザラブ星人(ウルトラマン)のようだったが、お面を脱ぐとビラ星人(ウルトラセブン)のようだった。
スタッフ・キャスト
監督 ジョン・マクティアナン
製作 ローレンス・ゴードン 、 ジョエル・シルヴァー 、 ジョン・デイヴィス
脚本 ジェームズ・E・トーマス 、 ジョン・C・トーマス
撮影 ドナルド・M・マッカルパイン
キャラクター・デザイン スタン・ウィンストン
音楽 アラン・シルヴェストリ
配役
シェーファー少佐 アーノルド・シュワルツェネッガー
ディロン カール・ウィザース
ブレイン ジェシー・ヴェンチュラ
マック ビル・デューク
ビリー ソニー・ランダム
ラミレス リチャード・チェイヴス
ホーキンス シェーン・ブラック
アンナ エルピディア・キャリロ
フィリップス将軍 R・G・アームストロング