(△★)青春映画。生徒指導教師から休日の土曜に補習の作文を書くように命じられた、無関係な高校生5人が次第に心を通わせていく。
監督・脚本は「すてきな片想い」のジョン・ヒューズが担当した。撮影はトーマス・デル・ルース。
主演はエミリオ・エステヴェス、ジャド・ネルソン、アンソニー・マイケル・ホール、モリー・リングウォルド、アリー・シーディー。
雑感
なかなか面白かった。教師と用務員に校内に閉じ込められた孤独な学生男女5人が心情を吐露して互いに理解し合う様がとても素晴らしい。
脱出したりマリファナを吸ってするあたりは、ジョン・ヒューズ監督のドタバタ喜劇向きの個性が見られる。
アンソニー・マイケル・ホールは、前作「すてきな片想い」からかなり背が伸びていて、エミリオ・エステベスとジャド・ネルソンよりも大きくなった。
モリー・リングウォルドは、相変わらずそばかすだらけ。
スタッフ
エミリオ・エステヴェス アンドリュー
ジャド・ネルソン ジョン
アンソニー・マイケル・ホール ブライアン
モリー・リングウォルド クレア
アリー・シーディ アリスン
ポール・グリースン 教師ヴァーノン
ジョン・カペロス 用務員カール
キャスト
製作 ネッド・タネン
製作、監督、脚本、製作総指揮 ジョン・ヒューズ
製作総指揮 ジル・フリーセン、アンドリュー・メイヤー
撮影 トーマス・デル・ルース
音楽 キース・フォーシー
ストーリー
1984年3月の土曜日、イリノイ州シャーマー・ハイスクールに5人の学生が登校してくる。
ヴァーノン先生は、図書館で「自分とは何か?」という作文を約9時間掛けて書かせる。
彼らが補習を受けなければならない理由はこの時点で視聴者には分からない。
不良のジョンが、怒って図書室のドアを壊したが、すぐ先生に見つかり来週も補習を言いつけられる・・・。
昼休み、弁当を食べ始める。先生が出ていった隙にジョンに導かれ全員が外出し、ジョンのロッカーからマリファナを持ち出した。図書室に戻る途中、ヴァーノン先生が姿を見せる。ジョンは囮となり、先生の気を引くうちに、4人は図書室へ帰った。ヴァーノン先生に見つかったジョンだけは別室に移される。しかし排気口を通って脱出し、天井をぶち抜いて落ちたところが図書館だった。
5人は図書館でマリファナを吸い始める。彼らはハイになって、補習を受けている理由を順番に語り出した。アンドリュー(レスリング部)はチームの同僚に苛めたため、ブライアン(物理・数学部)は下手な工作を破壊するために銃を持ち込み、アリソンは全く何もすることがないため自ら志願して、クレアはヤル気を出させるため、そして不良ジョンは言うまでもなく日頃の行いが悪いためである。
彼らは、悩みを語り合ううちに人間同士の深い絆で結ばれる。補習の作文は、ブライアンが5人を代表して書いて提出した。ジョンとアリスン、ジョンとクレアは恋するものの目をして表情で別れた。