日本未公開作品だが、アメリカでは一般に人気があり、2009年に日本でDVDが発売された。
三年間同棲するカップルがそれぞれの別れた父母の家で四つのクリスマス・パーティーに出かけることで次々と起きるドタバタを描く。
監督はセス・ゴードン、主演はヴィンス・ヴォーン、リース・ウィザースプーン。
単なるハート・ウォーミング・コメディ(つまりB級映画)なのに、リース・ウィザースプーンが製作に名を連ねているせいか、オスカー受賞者がウィザースプーンを含め5人も出演している。
あらすじ
ブラッドとケイトは同棲してから三年目、そろそろ倦怠期を迎えつつあるが、ともに両親が憎み合って別れたため、結婚するのが怖い。
二人は恒例のクリスマス海外旅行するつもりだったが濃霧でキャンセルになり、それぞれの父母計4回のクリスマスパーティーに行く羽目になってしまう。
まずブラッドの父を訪れると、体育会系マッチョの兄弟も来ていてブラッドはケイトの前で旧悪を暴露され、旧名が嫌で自分で変えてしまったことをケイトに知られる。
次にケイトの母の元へ行く。ケイトが姉妹の妊娠検査薬に興味を持って使ってみると、幼い姪が取ってしまいパーティーに来ている子供たちと取り合うことになる。一方、ブラッドはケイトの家族からケイトが昔デブだった証拠を見せられる。
ブラッドの母のパーティーに行くと、ブラッドの同級生が母の再婚相手だった。さらにマッチョな兄も再び現れ、みんなでテーブルゲームをする。そこでブラッドとケイトは喧嘩を始める。
ケイトの父の家を訪れるとき、二人は結婚観が大きくずれてきたことを感じて険悪なムードになり、ブラッドはケイトを送って自分だけ帰る。
ケイトは昔頑固だった父が柔和になり、母と打ち解けているのを見て、家庭のありがたみを感ずる。
一方ブラッドも父を再び訪ね、人生相談してしまう。
夜になって、ブラッドはケイトを迎えに行き、家族を作るのも悪くないと話し合う。
雑感
完全なドタバタ劇だ。両方の両親役がオスカー受賞者だったが、コメディ演技は予想以上に楽しかった。
リース・ウェザースプーンは「キューティー・ブロンド」時代と比較すると、シワが多く老けた感じだったが、そういう役作りだったのだろう。
ヴィンス・ヴォーンは見た目が十分マッチョで背も高いのに、いじめられっ子というのは合ってなかった。
評価は低いが、気にすることはない。下らない、しかし良質の笑いを提供する映画だ。
スタッフ・キャスト
監督 セス・ゴードン
脚本 マット・A・アレン、キャレブ・ウィルソン、ジョン・ルーカス
製作 ロジャー・バーンバウム、ゲイリー・バーバー、ジョナサン・グリックマン、リース・ウィザースプーン
製作総指揮 ピーター・ビリングスリー、トビー・エメリッヒ、マイケル・ディスコ、マーク・カウフマン、ガイ・リーデル
音楽 アレックス・ワーマン
撮影 ジェフリー・L・キンボール
キャスト
オーランド・マクヴィー ヴィンス・ヴォーン
ケイト リース・ウィザースプーン
ハワード・マクヴィー(ブラッドの父) ロバート・デュヴァル
マリリン(ケイトの母) メアリー・スティーンバージェン
ポーラ(ブラッドの母) シシー・スペイセク
クライトン(ケイトの父) ジョン・ヴォイト
デンヴァー・マクヴィー(ブラッドの兄弟) ジョン・ファヴロー
ダラス・マクヴィー(ブラッドの兄弟) ティム・マッグロウ
コートニー(ケイトの姉妹) クリスティン・チェノウェス
パスター・フィル ドワイト・ヨーカム