パピヨン(1973) フランス
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不屈のスティーブ・マックイーンが四方を海に囲まれた孤島から脱走を図る!
主演スティーブ・マックイーン、ダスティン・ホフマン、ロバート・デマン
1930年頃、蝶の入れ墨を胸に入れたパピヨン(スティーブ・マックイーン)が収監され仏領ギアナに送られる。
偽国債作りのドガ(ダスティン・ホフマン)もいた。
やがてパピヨンは暴れた罪で二年間の独房送りになり、虫を食う惨めな生活を強要される。
独房から出たパピヨンは、医者から逃亡のための船を調達するが、その船は底が抜けていた。
それでも彼らは筏を拵え、ライ病の島に着く。
そこで本格的な船を手に入れ、ホンジュラスへたどりつく。
そこでも現地警察に追われ、危ないところをインディオに救われる。
☆
実話だと言うことだが、かなり脚色しているはずだ。
原作者アンリ・シャリエールは当の脱走者だが、独房には入ってないそうだ。
実話云々より映画として、マックイーンの生への執着に感動させられた。
「大脱走」とはまた違う魅力だ。
とくにラストでダスティンと抱き合うシーンが印象的。
優柔不断のダスティン・ホフマンも観客は自分とダブって見えただろう。
足の不自由な男を演じた「真夜中のカーボーイ」とも重なる。
でも「パピヨン」の方が後味さわやかだ。
フランス製作だが、アメリカ人俳優とアメリカ人スタッフを使って作った映画。
監督は「パットン大戦車軍団」のフランクリン・J・シャフナー。
脚本はダルトン・トランボ、赤刈りでハリウッドを追放されている。
音楽はジェリー・ゴールドスミス、「オーメン」が音楽史上に残る名曲だが「パピヨン」も親しみやすい傑作だ。
よく考えたらユダヤ人だらけだ。そういえば世界史でおなじみのドレフュス事件のドレフュスが悪魔島で座ったという、岩の椅子が出てきた。
夢の中での裁判シーン、「俺は無実だ」「しかし人生を無駄にした罪は有罪だ。」というところは、ぐさっと来た。