川上宗薫が書いた青春小説「先生・先輩・後輩」を佐伯幸三監督が
音楽は平岡精二、
当時、渡辺プロに所属していた中尾ミエ、伊東ゆかり、園まりの3
相手役は第一プロ(現ノーリーズン)の第2期スリー・ファンキーズ(うっかり八兵衛
さらにクレイジー・キャッツ、高島忠夫、田辺靖雄、藤山陽子、若
翌年、東宝は映画「君も出世ができる」(主演:高島忠夫、雪村い
それは13曲もの歌が聞けたこと、さらにストーリーが今で言う日常推理
Synopsis:
高校二年生の今日子、千恵子、悠子の3人組は歌が大好きな仲良し
夕方の6時に、今日子あてに電話が掛かってきた。声は水原弘そっ
まず仲良しの同級生内村、折口、浦の三人が容疑者リストにあがった。しかし3人が今日子宅に来ている間も6時なると電話が掛かってきた。そこで今日子たちは独身の大塚先生と飯田先生を疑うことにした。ところが大塚先生は今日子の姉の早苗と恋人同士だった。そこで千恵子と悠子は飯田先生を徹底的にマークして、午後6時に公衆電話から誰かに電話しているところを確認した。今日子は飯田先生が相手と聞いて満更でもなかった。
文化祭が近付き、内村が家庭の都合で転校することが決まる。文化祭で内村らが歌う歌を学校のオープンリールで録音してチェックしていると、水原弘の声でラブコールが既に録音されていた。したがって自分は掛けなくても、誰かに依頼して電話を掛けることは出来た。これで3人の容疑も復活した。しかし折口は千恵子をデートに誘う。
文化祭での3人娘のショーは大成功した。いよいよ行きつけの喫茶店で内村の送別会だ。しかし今日子は今日こそ男子学生3人組か飯田先生か、誰が犯人かをハッキリさせたかった。そこで飯田先生は体育の山野辺先生と婚約したことを報告する。これには今日子もがっかりだ。すると、千恵子と付き合う折口を除いた2人のどちらかと言うことになる。
ところが自供したのは折口だった。女子たちは呆気にとられる。折口は誰かのために電話を掛けたと悟った飯田先生は、今日の夜6時に自分の声で電話を掛けなさいと犯人に諭すのだった。
Impression:
主役3人のキャラクターは完全に分かれていて、中尾ミエは勝気なツッコミだが色気付
中尾ミエの役柄の家族構成は産婦人科診療所経営の父が植木等、母
学校長は「愛染かつら」の婦長さんだった岡村文子、教頭はハナ肇
こういうところが、東宝アイドル映画の見どころだ。
さらにこの映画の魅力は歌唱ショーのような構成である。90分足らずの
スパーク3人娘に限って言うと、中尾ミエのソロが2曲、伊東ゆか
構成は、次の通り。(判らない曲のタイトルは適当に付けた)
「ハイそれまでよ」 スパーク3人娘+スリーファンキーズ
「レディになったのよ」 伊東ゆかり
「マイ・ボーイフレンド」 園まり
「アイアイアイアー」 長沢純
「雲にきいておくれよ」 田辺靖雄
「やせがまん節」 植木等
「6時になると」 中尾ミエ
「あの子かな、この子かな」 スリーファンキーズ
「山へ行こうぜ」 水原弘
「五万節〜学園祭バージョン」 クレージーキャッツ
「星をあげましょう」 中尾ミエ
「青い空を見あげて」 スパーク3人娘 + 演舞
「ハイハイ3人娘」 スパーク3人娘
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スパーク3人娘はフジテレビ・バラエティ「森永スパーク・ショー
中尾ミエはすでに映画「夢で逢いましょ」に主演していたし紅白歌
Staff/Cast:
監督 佐伯幸三
製作 杉原貞雄
原作 川上宗薫
脚色 井手俊郎
撮影 梁井潤
音楽 平岡精二
構成 渡辺晋
振付 ラウル・アペル (ウェストサイド・ストーリー)
美術 小島基司
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出演
(スクープ3人娘)
中尾ミエ 間宮今日子
伊東ゆかり 天野千恵子
園まり 江藤悠子
(スリーファンキーズ)
長沢純 内村満春
手塚しげお 折口敬治
高倉一志 浦太一
(間宮家の人々)
植木等 間宮甲太郎
北川町子 間宮房江
藤山陽子 間宮早苗
田辺靖雄 間宮雅義
(天野家の人々)
谷啓 天野清一郎
横山道代 天野静代
(学校関係者)
ハナ肇 江藤教頭
高島忠夫 飯田幸四郎
江原達怡 大塚先生
若林映子 山野辺先生
夏洋一 同級生岡本和雄