ドラマ全4回を見た。

 

第1話は小学校時代の思い出から原村和(のどか)全国中学生麻雀大会で優勝したのに刺激を受け、穏乃は先輩の親友で今は違う中学に通うに声を掛けて阿知賀女子学院麻雀部復活を果たすところまで。
第2話は阿知賀女子学院麻雀部に玄の姉、と二年生を加えてインターハイ出場の要件を満たす。しかし灼は練習に参加する気がない。そんなとき、阿知賀のレジェンドと呼ばれた赤土晴絵が所属していた実業団チームを辞めて帰省し阿知賀のコーチに就任してくれた。そのおかげで、灼も俄然やる気になる。ここまではアニメ通りの展開だった。
第3話はドラマのオリジナル回のようだ。前半は原作と同じく今は晩成高校に入学した初瀬との再会と小走先との遭遇。晩成は相変わらず上から目線だ。後半はオリジナルっぽく穏乃と憧が山で迷う話だが、それまで決め手がないと言われていた穏乃がそこで開眼する。そして赤土コーチに初めて麻雀で土を付ける。
第4話はインターハイ奈良県大会を扱っている。アニメと違うのは晩成戦を決勝に持ってきたこと。その時点までの阿知賀の打ち筋を晩成は研究しているのだが、それでも玄がドラゴンロードであることに気付かず、序盤にリードされてしまい二度と追いつけずに敗退する。最後に初瀬は憧に声を掛け全国大会での健闘を祈る。

この後、昨年の「咲ーSakiー」(長野編)と同様に年明けに特別編を一回挟んでから劇場版を封切るようだ。特別編では準決勝での対戦相手である白糸台、千里山、新道寺の紹介をするらしい。いよいよ宮永照が登場だ。

阿知賀編のドラマ本編全4話の方は、オリジナル成分が混ざった点でやや間延びしたと思う。アニメでは全16話も掛かって準決勝の決着が付いたのだから、ドラマはもう少し先まで進んだほうが劇場版映画の展開が楽になるのではないか。

それから出演者は赤土コーチ役の南沢奈央以外はパッと目立つ子がいない。穏乃役の桜田ひよりは子役出身の15歳で既に有名だが、美し過ぎる浜辺美波と比べるにはまだ早い。他の部員たちも清澄高校と比べて個性を感じなかった。
アニメだと声優が30過ぎた清澄と20代の阿知賀は対照的だったが、ドラマ版の清澄と阿知賀の俳優は10代がほとんどで幼過ぎる。

しかし2年続けて年末に麻雀ドラマで楽しませてくれただけでも「すばら!」である。
それより早く原作漫画の5位決定戦を決着させて欲しい。

実写版「咲ーSakiー阿知賀編 episode of side A 」全4回 2017.12 MBS

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