1980年の光州事件時の実話を基に描いた韓国映画。監督はチャン・フン。主演ソン・ガンホ、共演トーマス・クレッチマン。 第90回アカデミー賞外国語映画賞韓国代表作。原題は「タクシー運転手」の意。
あらすじ
1980年5月に韓国の全羅南道の光州市で起こった民主化運動(光州事件)が描かれる。軍人で後の大統領全斗煥によるクーデターから始まり、野党政治家金大中が逮捕され、戒厳令が発され、学生を中心としたデモ隊に向かって軍が銃撃する事態になった。
ソウルのタクシー運転手キム・マンソプは、報酬10万ウォンと言う美味しい話に飛び付き、ドイツ人記者ピーターを乗せ光州に入る。そこでピーターは軍が市民を殴る蹴るの暴挙を行ってるのを見て、記録を撮影して日本に持ち帰ることを決意する。キムも無残にも倒れていく学生やタクシー運転手、市民を見るうちに、大変なことが起きていることを知り、軍の追手を命からがら逃れてソウルへと戻る。
雑感
なかなか面白かった。少し映画用に盛っているアクションシーンもあったが、今は文在寅左翼政権なのだから構わないのだろう。
日本でも1960年安保闘争の時に東大生の樺美智子が死んだが、当時は警察に撲殺されたと野党は問題にした。でも証拠はどこにもなく、仲間が混乱した時に踏み殺されたものだということになっている。
それと比べて、韓国は全然違う。光州以外の地方の生まれたもので部隊を構成したのか、殴る蹴るを超えて、何人かを殺している。
こんなことが起きるのはもちろん軍事政権だからだ。かつて日本も戦争をしていた頃は、特高が左翼分子を拷問にかけて殺していたのだから、人のことは言えない。
スタッフ・キャスト
監督 チャン・フン
製作総指揮 ユ・ジョンフン
脚本 ウム・ユナ
撮影 コ・ラクソン
音楽 チョ・ヨンウク
配役
キム・マンソプ(ソウルのタクシー運転手) ソン・ガンホ
ピーター(ドイツの記者) トーマス・クレッチマン
ファン・テスル(光州のタクシー運転手):ユ・ヘジン
ク・ジェシク(通訳担当大学生):リュ・ジュンヨル
チェ記者:パク・ヒョックォン