今風のインディーズ・バンドの青春音楽映画。浅野いにおの原作青春漫画を三木孝浩が映画化した。バンドメンバーはギター高良健吾、ドラムス桐谷健太、ベース近藤洋一(サンボマスター)の三人で高良健吾の恋人が宮崎あおい、近藤洋一の恋人が伊藤歩。
あらすじ
社会人となった芽衣子は、将来に希望を感じられず勢いで会社を辞めてしまう。芽衣子の同棲相手である種田は、バンド活動を続けながら、デザイン事務所のアルバイトをしていた。芽衣子はどちら着かずの生活を続ける種田に「覚悟を決めて音楽を続けて」と迫る。種田はアルバイトを辞め、バンド仲間である加藤、ビリーに声をかけ、新曲「ソラニン」を録音する。
デモCDを送ったレコード会社のうち1社から呼び出されたが、新人アイドルのバックバンドの募集であり、マネージャー代わりの芽衣子はそれを断る。それっきりどの会社にも相手にされず、種田は散歩に行くと出て行ったきりになった。種田は生活のためにデザイン事務所で働き始めたが、徹夜続きで信号を無視してしまい、交通事故で亡くなる。
2か月経って、種田の父が荷物を引き取りに上京する。そして「彼が生きた事を証明し続けるのが、あなたの役割かも」と言い残して去る。芽衣子の手許には種田のギターだけが遺った。そしてバイト先の同僚大橋に教えてもらい、ギターの練習をする。一か月後、種田の代わりにギター兼ボーカルとして加藤、ビリーと共にライブハウスのステージに立ち、「ソラニン」を歌うのだった。
雑感
音楽が趣味と合わないと、感動は薄い作品。ロックバンドのサンボマスターもアジカンも知っているが、あまり詳しくない自分にとっては退屈だった。
「ソラニン」は劇中に使われる楽曲の題名。原作者がアジカンの新譜「ソラファ」を聞き間違えたところから生まれた。漫画で歌詞は原作者が付けて、後に映画になってからアジカンが作曲した。
スタッフ・キャスト
監督 三木孝浩
脚本 高橋泉
原作 浅野いにお
製作 今村景子、田中美幸、久保田修
製作総指揮 豊島雅郎
音楽 ent
主題歌 ASIAN KUNG-FU GENERATION「ソラニン」
撮影 近藤龍人
配役
芽衣子:宮崎あおい
種田:高良健吾
ビリー:桐谷健太
加藤:近藤洋一(サンボマスター)
アイ:伊藤歩
冴木隆太郎:ARATA (井浦新)
大橋:永山絢斗
鮎川律子:岩田さゆり
芽衣子の母:美保純
種田の父:財津和夫