今年の高松宮記念に次いでスプリンターズSもゴドルフィン軍団ファインニードル(川田将雅騎乗が勝利を収めた。

レースは雨のやや重馬場で行われた。三番人気のワンスインナムーンが先頭に立った。好発進のラブカンプーは二番手に控え、ラインスピリット、二番人気ナックビーナス(和田竜二騎乗セイウンコウセイが好位で追う展開。一番人気のファインニードルは中段の外に付けていた。

前半33秒0と、馬場状態の割に速い流れ。おそらく追い込みが難しいと感じているのだろう。

そんな中、4角でファインニードルは敢えて前進せず矯めたが、前を蓋されることも無く、直線で鋭い伸びを見せて、ゴール前できっちり先頭に立っていたラブカンプーを差し切った。勝ち時計は1分8秒3。上がりは34秒5。今年5歳の牡馬である。

三着は内で一瞬詰まったラインスピリットが突っ込んだ。ファインニードルの後から上がってきたのは、ダイメイプリンセスの4着が最先着。三連覇を目指したレッドファルクスは10着と大敗。

 

 

今日のところは渋い馬場状態が影響して、追込組が敗れ去った。人気薄の先行勢が粘って2,3着に入るという道悪競馬ファンにはたまらない展開だ。セントゥルSと同じ組み合わせで馬連4000円は美味しい。斤量差が詰まったことが予想家に嫌われた原因だろうが、サマースプリントを転戦してきた3歳牝馬ラブカンプーは今が伸び盛りである。騎乗の和田竜二は宝塚記念以来のGI確率変動が続いている。今日の武豊は内枠続きで負け続けていただけに、騎乗した1枠ラインスピリットはまさかの好走だった。

モレイラ騎乗のナックビーナスはなかなか日本のG1を勝てない。

そんな中で、僅差とは言え勝ちきったファインニードルは天晴れである。春の香港は敗れたが、馬主がゴドルフィンだけに今後も香港など海外を主戦場にすると思われる。さらなる活躍が期待される。

 

 

スプリンターズS 2018 ファインニードルが今年の春秋スプリント王に

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