監督 : ロン・ハワード
製作 : リチャード・D・ザナック / デイヴィッド・ブラウン / リリー・フィニー・ザナック
原作 : デイヴィッド・サパーステイン
脚色 : トム・ベネデク
撮影 : ドン・ピーターマン
SFX : インダストリアル・ライト・アンド・マジック(アカデミー特撮賞)
キャスト(役名)
ドン・アメチ(Art_Selwyn)アカデミー助演男優賞
ウィルフォード・ブリムリー(Ben_Luckett)後にザ・ファームの警備主任役を好演
ヒューム・クローニン(Joe_Finley)
ジェシカ・タンディ(Alma_Finley)
ターニー・ウェルチ(Kitty)
フロリダの養老院に住む老人、アート(ドン・アメチ)、ベン(ウィルフォード・ブリムリー)、ジョー(ヒューム・クローニン)は近所の家に忍び込んでプールで泳ぐのを楽しみにしていた。
一方、ジャック(スティーヴ・グーテンバーグ)は、釣り船マンタV世号の船長。
ウォルター(ブライアン・デネヒー)とキティ(ターニャ・ウェルチ)、フィルスベリー(タイロン・パワー・ジュニア)らが彼の船を借りたいと言ってきた。
彼らが海に潜って拾ったモノは、巨大な繭だった。
3人の老人が再びプールに忍び込むと、プールにはその繭(コクーン)が沈んでいた。
彼らはプールで泳ぐうちに、若さが戻ってくるのを感じた。
繭には不思議な力があった。
☆
ロン・ハワードの最高傑作映画。
この人は話題作を手がけているが、なかなか良い映画にならない。
アベレージヒッターだ。
でもこの映画と「バックドラフト」は凄い。
ラストで誰が地上に残って、誰が旅立つか、というところは、どこかで聞いたような話だった。
(例、大林宣彦「あした」)
日本のSFなら、あちらの世界へ行く人間より、こちらの世界に残る人間の方が多い。
理想主義国のアメリカだと、そうはいかない。
派手なSFXを見せておきながら、最後だけ現実主義的な結末を迎えるのは、違和感がある。
往年の二枚目スター・ドン・アメチの奮闘は主演男優賞モノだと思うのだが、助演男優賞でも獲れて良かった。
ヒューム・クローニンが浮気をしてジェシカ・タンディ(劇中でも実生活と同様に夫婦)を怒らせるシーンは実話っぽかった。
永遠のセルマ・リッター
映画を中心に趣味を語り尽くします!