ジーン・キルステイン(p)の演奏。
物を弦の間に挟む、プリペアド・ピアノの天才ケージ(1912-92)が自ら推薦した一枚だ。
なにしろ鍵盤楽器の魅力一杯だ。
ピアノがそもそも打楽器であり、弦楽器であることを再認識させられる。
フリージャズの一人ピアノトリオという感じがする。
しかし、キルスティンのピアノはジャズよりも、優しく聞きやすい。
ケージは加州出身のアメリカ人で、シェーンベルクに音楽を学んでいるが、音楽は明るい方だ。
鈴木大拙に禅を学んでいるが、禅宗的な感じはしない。
どちらかというと、アフリカの原始音楽的。
この後の日本の作曲家に与えた影響は大きかった。

ケージ「鍵盤楽器のための音楽」 ソニー

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