今日は日本と香港で合計5個もG1が開催されてそのうち4個も日本馬が勝っているのに、一番幸福な気持ちになったのがこのカペラSだ。

 

カペラS(G3)中山良馬場

地方初G1を目指したJBCスプリントを二着に敗れた藤田菜七子コパノキッキングがJRA初重賞制覇を掛けて出走した。
一番人気は前走JBCレディスクラシック二着で古川騎手騎乗のゴールドクイーン4歳牝馬55キロで、コパノは別定58キロが嫌われて二番人気と意外に人気を下げていた。三番人気はテーオージーニアス4歳牡馬56キロで、藤田の兄弟子丸山元気が騎乗。

 

 

 

レースではゴールドクイーンが二枠4番から行くと思われたが、意外に手間取りようやく先頭に立つが周囲のマークが厳しい。前半600mを32秒9で走り抜けるが、それほど早い感じはしない。
一方、コパノは好スタートを決めてゴールドクイーンが先頭に立つと、スッとポジションを下げた。しかし最終コーナーの手前で好位から外目を回って上がって行く。
直線はゴールドクイーンが一杯になり、レッドアネラが先頭に立つが、それをマークしていたコパノが残り200mで抜け出し、後続を突き放す。
二着争いは中段外からシュウジが上がるところをゴール前でテイオージーニアスが後方から怒涛の追い込みで差し切った。

一着コパノキッキング騎乗藤田菜七子は、嬉しいJRA初重賞制覇だ。日本人女性としても初だ。ちなみに中山大障害では外人女性ジョッキーが勝ったことがある。四枠7番という好枠を引いて、先頭争いに巻き込まれず、馬が好位の外目で砂を被らなかったのが良かった。女性の地位拡大が求められる中、藤田菜七子にかかる期待は大きいが、怪我だけには注意して頑張ってほしい。

一番人気で五着に負けたゴールドクイーンは、揉まれ弱いようだ。もっと早い時計で勝ったことがあったがそのときは13番枠だった。

 

 

その他のレース

 

阪神ジュヴナイルフィリーズ G1 良馬場

優勝 レシステンシア 北村友一 1分32秒7
ポンと逃げて突き放して勝った。レースレコード勝ち。一方、人気勢は総崩れ。勝馬を楽に逃したから、春までに抑える競馬を教えられるか心配。

 

 

一方、シャティン競馬場では、4大国際競走が行われていた。

 

香港バーズ

香港バーズ(芝2400)はモレイラ騎乗の春の天皇賞二着馬グロリアスヴェイズが差して優勝。時計は2分24秒77。二着もラッキーライラック、四着にディアドラとまず日本馬が上位に入った。グロリアスヴェイズは復帰戦京都大賞典でまさかの着外に終わり、ジャパンカップを避けたが、それが功を奏した。

香港スプリント

香港スプリント(芝1200)でも、モレイラ騎乗の香港馬ビートザクロックが優勝。3番人気ダノンスマッシュは良いとこなしで着外に終わる。

 

香港マイル

香港マイル(芝1600)は、スミヨン騎乗の日本G1二勝3歳馬アドマイヤマーズが香港の大将ビューティージェネレーションとモレイラ騎乗のワイククを倒して見事優勝。時計は1分33秒25。レーン騎乗のインディチャンプは見せ場なしだった。

 

香港カップ

 

そしてメインの香港カップ(芝2000)、松岡正海騎乗のウインブライトが一番人気に応えて、外からジリジリと先頭に立ち、直線で内からマークをしていたムーア騎乗マジックハンド(愛)の鋭い差し足を抑えて、見事優勝。今年のクイーン・エリザベス2世Sに続いて、香港のチャンピオンレースを連覇した。じり足のあたりが父ステイゴールドを彷彿とさせる。
どうやらこの勢いを買って有馬記念にも登録するらしい。香港カップを出走回避したアーモンドアイとの勝負を付けるつもりだろう。

カペラS 2019 (良) コパノキッキング 藤田菜七子JRA初重賞制覇 他にも香港国際競争あり

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