晴れから曇の良馬場。時計はやや掛かる状態。
馬体重は±6キロで、あまり変化無し。
ただ8レースの1000万下は道中二番手と三番手が一着、二着。9レースの二歳500万下黄菊賞は行った行ったで決まった。どうやら前残り馬場らしい。
パドックでは、リスグラシュー、クイーンズリングがパッとしない。タッチングスピーチは全盛期と比べるとこれでも薄くなった。デンコウアンジュが太いのはいつものこと。ディアドラが入れ込んでいる。ミッキークイーンがメイチ。スマートレイヤーも太い。同じ芦毛ならマキシムドパリを買いたい。ヴィブロスは悪くはないけれども、こぢんまりしている。ルージュバックは相変わらずで多頭数の今日は前に行けそうにない。
前走府中牝馬Sを勝っているクロコスミアが枠順、脚質、人気の無さともに魅力的である。ここから流せば何とかなるだろう。
レースで逃げたのは1番枠のクイーンズミラーグロ。二番手にクロコスミア、三番手にマキシムドパリという展開。
前半1000は1分2秒と平均ペース。おそらくクロコスミアが二番手から前を突いて作ったペースである。ヴィブロスは4番手で引っかかっている。
四角先頭にクロコスミアが立ち、直線を向く。ヴィブロスは行き足がつかず、その代わり内で辛抱していたデムーロ騎乗モズカッチャンの伸び脚が良さそうだ。大外からミッキークイーンが追い込むが、先頭集団には追いつきそうにない。モズカッチャンは、残り200でまだクロコスミアより二馬身ほど下がっていたのだが、マキシムドパリが外に出したのか内がぱっくり開くので、グイッと伸びて先頭を差し切ったところがゴール。
優勝したモズカッチャンの勝ち時計は2分14秒3で、上がり34秒1。クビ差二着はクロコスミア、そこからアタマ差三着はよく追い詰めたミッキークイーン。でもいくら僅差とは言え、外を回っては勝ち目がない。四着は先行粘りのマキシムドパリ、五着も好位粘り込みのヴィブロスだった。
最後は3歳馬モズカッチャンの斤量54キロがモノを言った。でも秋華賞ディアドラに次ぐG1制覇で、牝馬の軽量ならば、ハービンジャー産駒でもG1を勝てることがわかった。
クロコスミアは惜しかった。絶好の二番手だったのだが、勝ち馬にマークされてしまった。
ミッキークイーンは浜中がいつも通りの騎乗でチャンスを潰した。
やはりソウルスターリングに代表される三歳世代は強い。