帝政ロシアの文豪レオ・トルストイ原作の文芸映画。
スタッフ
監督 : ジュリアン・デビュビエ
製作 : アレクサンダー・コルダ
原作 : レオ・ニコラエヴィッチ・トルストイ
キャスト
ヴィヴィアン・リー(アンナ・カレーニナ)
ラルフ・リチャードソン (夫カレーニン)
キーロン・ムーア (ウロンスキー伯爵)
ヒュー・デンプスター(ステパン・オブロンスキー)
メリー・ケリッジ (ドリー・オブロンスキー)
あらすじ
モスクワ駅で初めてアンナとウロンスキー伯爵は出会った。アンナは舞踏会で彼と親密さを増したが、彼に夢中になる自分が怖くなり、ペテルスブルグに戻る。
アンナの夫カレーニンはロシアの宰相だったがアンナは満たされなかった。息子までもうけたが、心は夫から離れていた。
そこへウロンスキーと再会し、二人は燃え上がった。
夫は離婚を持ち出し、息子の親権を求めた。アンナは抵抗し、病に倒れる。
アンナも病気が治るまでは、家に引き込もって誰とも会おうとしない。
追いつめられたウロンスキーは、自殺を図った。
雑感
3度目の映画化だ。主役のアンナをビビアン・リーが演じる。
演出が悪いのか、若いキティに対する嫉妬もあり、単にわがままな女としか感じず、感情移入が出来ない。
女として生きていくのであれば、どっちにするかはっきりと覚悟を決めて欲しい。
おそらくアンナは阿片中毒になっていて、情緒不安定だったと思う。
一方ウロンスキーは優柔不断な、しかし未来ある若者。ちょっとアバンチュールな役だ。
ラルフ・リチャードソンは難しそうなウロンスキー役をらくらく演じていた。
ウロンスキーを主役に据えるとか、カレーニンを主役におくとか、男中心の芝居にした方が今どき受けるのではないだろうか?
アンナ・カレニナ 1948 英 – ヴィヴィアン・リー主演