ジョージ・ガーシュウィンの半生をを描いた偉人映画。ワーナーお得意の演出過多な空想作品である。
監督はアーヴィング・ラッパー
主演はロバート・アルダ、助演はハーバート・アドレー、チャールズ・コバーン、オスカー・レヴァント。
Wヒロインはジョーン・レスリーアレクシス・スミス

 

 

あらすじ

 
ニューヨークに住みユダヤ系で幼少期からピアノの天才ぶりが際立っていたジョージは、クラシックの先生に着くが、何かとクラシックの枠を越えようとする。先生はそんなジョージにアメリカ的なクラシックの可能性を感じる。
ジョージは早くにティン・パン・アレイでピアノのアルバイトを見つけては転々としたが、19歳のある日音楽出版社のマックスと出会い、アル・ジョルスンを紹介されて、自作の「スワニー」を提供すると大ヒットする。これにより人気ソングライター、ジョージ・ガーシュウィンの名前は全国に広まる。
マックスとガーシュウィンは、毎年一本の契約でショーを行った。そこで歌手ジュリー・アダムス、兄の作詞家アイラと組んで次々とヒットを飛ばす。
1924年ジョージは一大決心して管弦楽曲「ラプソディー・イン・ブルー」を発表する。これも当たってしまい、自信を付けたジョージは年一回のショーをやめて、ヨーロッパ留学を行うと発表する。
パリに向かったジョージは、アメリカ人だがパリに長く住むギルバート夫人と出会い、恋に落ちる。ギルバート夫人はフランスの名士でラヴェルら有名音楽家を紹介してくれた。ジョージは帰国に当たって、ギルバート夫人を連れて帰る。
しかしジュリーはショックでジョージの前から身を引く。またギルバート夫人もアメリカ人のやり方についていけずメキシコへ去る。一度に二人のGFを失ったジョージは再びパリに行き、一層仕事に没頭する。そして「巴里のアメリカ人」を作曲してフランスやアメリカで大ヒットとなる。
さらに次なる目標はオペラの創作だ。彼は黒人ミュージカル「ポーギーとベス」をヒットさせてセンセイションを起こす。
しかし次第に病魔が彼を襲っていた。1937年のある日、頭に激痛を感じた彼は脳腫瘍と診断され手術を受けるが、翌日亡くなる。
追悼コンサートでは友人のオスカー・レヴァントがピアノを弾いた。

 

 

雑感

 
ワーナーの伝記ミュージカルは、虚実ない交ぜにするという共通点がある。彼のセクシュアリティは長年謎になっている。この映画の恋の描写はおそらく全て虚だろう。財産を手にしてからは、取っ替え引っ替えのハーレム型の人間だったらしい。ホモセクシュアル説は全く疑わしい。
 

 

 

 

スタッフ・キャスト

 
監督 アーヴィング・ラパー
製作 ジェシー・L・ラスキー
原作 ソニア・レヴィーン
脚本 ハワード・コッホ
撮影 ソル・ポリート
音楽 ジョージ・ガーシュウィン
音楽監督 レオ・F・フォーブステイン

 

配役

ジョージ ロバート・アルダ
兄アイラ ハーバート・ラッドレー
義姉リー ジュリー・ビショップ
ジュリー ジョーン・レスリー
ギルバート夫人 アレクシス・スミス
マックス チャールズ・コバーン
フランク教授 アルバート・バッサーマン
父 モーリス・カーノフスキー
母 ローズマリー・デ・キャンプ

(友情出演)
アル・ジョルソン
オスカー・レヴァント
ジョージ・ホワイト
ヘイゼル・スコット

 

 

 

 

 

アメリカ交響楽 Rhapsody in Blue 1946 ワーナーブラザーズ配給 ガーシュウィンの偽伝記

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